“距離”から生まれるアート イザベル&アルフレド・アキリザン 個展
アートフロントギャラリー 11月28日(金)〜12月23日(火・祝)
身の回りのさまざまな物を材料として集め、それを組み合わせて一つの作品を作るという、ユニークなアートで知られる、フィリピン出身のイザベル&アルフレド・アキリザンの個展。
フィリピンに生まれ育った夫妻は、長らくチームとして活動。複雑な歴史的背景を持つフィリピンの文化背景を切り口として作品を手掛け、数々の国際展で発表してきた。2006年に、製作の拠点をフィリピンからオーストラリアに移してからは、彼ら自身のアイデンティティや“家”が重要なテーマとなっており、金沢21世紀美術館などでは、住民と共に無数の段ボールの箱の家を作るプロジェクト「アナザー・カントリー」で注目を集めた。
今やアジアを代表する現代アーティストとなり、“アナザー・カントリー”で作品製作に挑むアキリザン夫妻が“家”にどんな思いを寄せるのか。荷物、移動、新しい住み家、コミュニティーなどをテーマにしながら、世界中で加速化する人々の動きと都市の形成について考えさせられる作品。
同プロジェクトを展示室いっぱいに展開する他、家をテーマとした小作品群も展示する。