人を撮る、人生を撮る。奈良原一高 王国
東京国立近代美術館 開催中〜2015年3月1日(日)
戦後新世代の代表的写真家・奈良原一高(1931年生まれ)。その評価を確たるものとした初期の代表作「王国」を一挙展示する。1956年、早稲田大学大学院在学中に開いた個展で注目された奈良原は、2年後の1958年の個展「王国」で日本写真批評家協会賞新人賞を受賞。翌年、東松照明や細江英公らとセルフ・エージェンシーVIVOを結成し、戦後日本の写真界を代表する作家となった。
その評価を決定づけた「王国」は、北海道の男子修道院と、和歌山の女性刑務所という、それぞれ外部と隔絶された空間に生きる人々を見つめた作品。当時、ほぼ無名の新人の個展としては例外的な反響を呼び、戦後新世代の台頭を印象づけた作品として現在でも高く評価されている。本展では、2010年度に株式会社ニコンから寄贈されたプリント全87点が揃い、1978年版写真集での構成をほぼ踏襲。東京では56年ぶりに「王国」全体像を鑑賞できる。
【時間】10〜17時(金曜は20時まで。入館は閉館30分前まで)【休】月曜(1/12は開館)、年末年始(12/28〜1/1)、1/13【料金】一般430円、大学生130円(12/7、1/2、1/4、2/1、3/1は無料)【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】地下鉄 竹橋駅1b出口より徒歩3分【URL】http://www.momat.go.jp/Honkan/naraharaikko/index.html