作品世界は、失われない「高松次郎ミステリーズ」

東京国立近代美術館 開催中〜2015年3月1日(日)

 1960年代から90年代まで、現代美術の世界をクールに駆け抜け、国内外で注目を集めたアーティスト、高松次郎。光と影のたわむれ、おかしな遠近法の椅子やテーブルなどの作品を残したミステリアスな作家の世界に迫る展覧会。

 本展では、約50点のオブジェや彫刻、絵画、および約150点の関連するドローイングによって、初期・中期・後期の作品を紹介。高松の作品は、時期によって見かけも素材もばらばらで、そのことが“高松次郎”という作家を分かりにくくさせてきたといえる。しかし、一見まったく異なる作品も、よく見ていくといくつかの形や考え方が繰り返し現れることに気づく。発想や表現の面白さだけでなく、それぞれの作品に込められた謎、そして“高松らしさ”を見つけていくのも楽しいはず。

 高松を代表する〈影〉シリーズのふしぎなしくみを体験できる「影ラボ」(ここだけは写真撮影が可能!)や、高松の脳内世界を一望する「ステージ」など、トラフ建築設計事務所(鈴野浩一・禿真哉)による会場構成にも注目を。

【時間】10〜17時 (金曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(ただし1/12は開館)、12/28〜1/1、1/13【料金】一般900円、大学生500円【問い合わせ】03-5770-8600(ハローダイヤル)【交通】地下鉄 竹橋駅 1b出口より徒歩3分【URL】http://www.momat.go.jp/