「優勝はうれしい半分、若手に申し訳ない気分もあります。でも、これは勝負なんで」 博多華丸・大吉

 最強漫才師は博多華丸・大吉に決まった。14日の『THE MANZAI 2014』で優勝。来年コンビ結成25周年を迎えるこのタイミングで、初タイトルを手にした。

「賞は、華丸がピンで取った『R-1』が唯一で2人揃っては何もなかった。本音を言えば、一個ぐらいあればと思っていたんですが、そんな機会はもうないだろうと思っていたのでうれしい」(大吉)

 エントリーした芸人のほとんどは年下で若手。今年は、ザ・ぼんちが参加したものの、若手に譲るべきと考えてかベテラン・中堅は出場を控えがちだ。そんななかで出場を決めたのは、番組の最高顧問・ビートたけしの一言だったという。

「去年の年末、僕がたけしさんと番組でご一緒したんですが、楽屋にご挨拶に伺ったら“なぜ、出ないの?”と。僕は“ですよね”って答えました。それで、大吉さんにそう言われたばいと報告したら、仕方なかね、と」(華丸)

「可愛がっていただいている師匠方も、僕らはまだまだ若手だから、1回戦2回戦で落ちようが誰も気にしないから出ろ、と背中を押してくれたんです」(大吉)

 その結果、決勝大会ではぶっちぎりで優勝。審査員はもちろん、視聴者からも得点を集めた。たけし曰く、「言葉のひとつひとつに引っかけていく。そういう漫才の流れになってるとき、勝てるのはこっちしかいない」。さらに「ジャンクフードとか流行りの食堂がいっぱいできたところに、老舗の昔からの味を出されたみたい。本当の味はコレだよっていう感じがあった。圧勝だった」と絶賛した。

「(優勝は)うれしい半分、若手に申し訳ない気分もあります。でもこれは勝負なんで」(大吉)

「博多弁で漫才をして評価していただけた。福岡への恩返しができたかなと思いますね」(華丸)

 大吉は、自分たちが優勝したら、次の大会には大木こだまひびきが出るという約束をしてあるという。「師匠は覚悟を決めてほしいと思いますね」(大吉)。