すぐそばの自然から感じる、世界の不思議 木村崇人 個展 – テーブルの上/下から
アートフロントギャラリー 開催中〜 2月1日(日)
もともと「見えないものを見せる」ことをテーマとしていた木村は「地球」や「自然」の力を視覚化することによって、知識として知っていることと実際の化学現象に対する認識のずれを、視覚だけではなく、実際に体で感じさせる作品を中心に展開してきた。その1つが、実際に木漏れ陽をその場に作り出す『木もれ陽プロジェクト』。誰もが知っている、見たことがあるはずの“木もれ陽”。しかし実際に“何をどう知っているか”は、人によって異なる。実は、木々の葉っぱがどんな形であっても、太陽が丸い限り、木もれ陽は必ず円形になるという。プロジェクトの最近作で木村は、地上50mのクレーンを使って森の上に巨大な星形の光源を設け、星形の木もれ陽を生み出した。そして観客に網のようなもので木もれ陽をすくい取らせるなどして、科学の実験のような場に、遊び感覚で立ち会わせる。
アートギャラリーという空間の中で、新鮮な視点で体感する“自然現象”の面白さに魅了されてみては。