大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第25回 答えって、ひとつじゃない。
ここ最近、多様性問題っていうの、あるなあって考えています。僕自身もそうですけど、時代そのものが多様性のほうが主流という時代になってきてるって思うし、いろんなことがその方向に向かってます。 『キキマス!』をやりながら思うんだけど、テレビも、ラジオもそうだけど、あるひとつの思想や思考に振り切るほうが人気が出てくるんです。いろんな考えがあってさ、そういうのもいいよねって。いろんなものがあっていいんだよねって、僕は思うんです。答えって、ひとつじゃないんだよって。
例えば、アメリカのグラミー賞。主要4賞っていわれる「年間最優秀レコード」「年間最優秀アルバム」「年間最優秀楽曲賞」、そして「最優秀新人賞」の他にも、アレンジだとか、プロデューサーだとか、パッケージであるとか、たくさん賞があります。1つの曲でも楽曲としてであったり、ライブパフォーマンスとしての評価もあったり、評価のされ方もいろいろなんですよね。今年のノミネーションリストを見ても、多様性が認められているからこうなるんだなって思います。
ONE DIRECTIONの人気もそうでしょう。オーディション出身で、とにかく歌がうまくて、楽曲も大人気です。楽曲を自分たちで作っていたり、演奏しているわけじゃない、アイドルじゃんっていう人もいるよ。だけど、そういうのをケンケンしてもさって、すげぇ思うんだよね。今はさ、その音楽は演奏している人が作ったものなのか、楽器を自分で演奏しているのか、自分で歌っているのかどうかとか、ぶっちゃけどっちでもよくて、いい音楽ならいいじゃないって評価する時代。評価をするにも、やり方は一つじゃない、答えはひとつじゃないってことなんですよね。
13日の放送の『キキマス!トピックス』のコーナーで、今週末行われる「センター試験」を紹介しました。2020年度をメドに新しい試験が導入されるという話でしたけど、いろいろ変わるんだそうです。出題の方法が教科の枠を越えたり、回答の仕方もマークシートだけじゃなくて記述式にもなるとか、何度も受けられるようになるだとか。試験がその後の社会生活を送っていくうえで何を意味するのかっていう、本質的なところが問われていくんだろうね。これも、答えが一つではないってこと、多様性の方向に行ってるんだと思います。みんな、つながってるなあ。