アートの”いのち”は受け継がれていく 岡本太郎の「生命体」
岡本太郎記念館 2月18日(水)〜6月14日(日)
生涯にわたり“いのち”を描き続けた岡本太郎。その代表的な作品が、太陽の塔の胎内に内蔵されている〈生命の樹〉だ。1970年に行われた大阪万博の後、万博記念公園に残された太陽の塔だが、その内部は原則的に一般非公開とされてきた。〈生命の樹〉は、生命がたどった進化の道のりを表現した巨大なオブジェ。塔内部公開に向けてのプロジェクトが動き出しているが、まだ公開時期は未定だ。
本展では制作当時の姿をかたどった〈生命の樹〉の模型をはじめ、岡本太郎作品の中でも特に生命のエネルギーあふれる作品を集め、太郎が表現し続けた“いのちの強さと尊さ”に迫る。
また、本展覧会の会期半ばより、第17回岡本太郎現代芸術賞で太郎賞を受賞したキョンチョメ(4月上旬から下旬までを予定)と、敏子賞を受賞したサエボーグ(5月下旬から会期終了までを予定)による新作の特別展示も行われる。
パリに留学しながらも、パリの街角や盛られた果物、横たわる裸婦といった、同世代の洋画家たちが描いたような作品を残さなかった岡本太郎。彼が描こうとしたものは何だったのか。作品の前に立った時、視覚から五感に響きわたっていく“いのち”のエネルギーを感じよう。
【時間】10〜18時(入館は閉館の30分前まで)【休】火曜(祝日の場合は開館)【料金】一般620円 小学生310円【問い合わせ】03-3406-0801【交通】地下鉄 表参道駅より徒歩8分【URL】http://www.taro-okamoto.or.jp/