2・11修斗 澤田龍人、猿丸圧勝!今年はフライ級戦線が熱い!

 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.18」(11日、東京・新宿FACE)では、今後のフライ級戦線を大きく左右する2試合が行われた。
 セミでは世界ランク1位の正城ユウキに澤田龍人が挑んだ。
 澤田は昨年デビューし、インフィニティリーグでは2位に終わったものの、 “ゴールデンルーキー”とも称される、今後の格闘技界を背負って立つ存在。
 試合は戦前の予想通り、スピード感あふれるグラウンドの展開に。その中でも主導権を握り続けていたのは澤田だった。1R開始早々に高速タックルでテイクダウンを奪うと、スリーパーであわやの場面を演出。しのがれるもグラウンドで上を取り続け、パウンド、足を取りにくる正城を潰してフロントチョークを狙うなどそつのない動きで正城を完全にコントロール。2Rもバックを取って背中に乗りかけた正城を前に振り落とし、グラウンドへ持ち込むと上をキープ。正城のフロントチョークも慌てることなく首を抜くや、間髪いれずにバックを取ってスリーパーに移行するなど、キャリア豊富なベテランを翻弄した。そして迎えた3R。いきなりタックルを仕掛けた澤田はテイクダウンを奪うとパウンドの連打で、3R16秒KO勝ちを収めた。
 澤田は試合後「ランキング1位の選手に勝てたので、次はタイトルマッチお願いします。自分が修斗、いや格闘技界を盛り上げたいと思いますので、俺から目を離さないでください」と宣言した。
 そのひとつ前の試合では猿丸ジュンジと澤田健壱が対戦。猿丸はここ数年、タイトル戦、挑戦者決定戦と大事な試合を落とし続けてきた。しかし昨年9月の試合で“らしさ”を取り戻し、復活の片鱗を見せていた。
 試合は互いのパンチが交錯する激しい打撃戦。しかし終始、猿丸がプレッシャーをかけ続け、打ち合いになっても固いガードとさばきで危なげのない展開。最後はコーナーに詰め左右フックの連打でダウンさせると仕上げはパウンドと鉄槌の連打。レフェリーが止めて、2R2分4秒KO勝ちを収めた。
 猿丸は「タイトルマッチでいつも負けてて…。でもチャンピオンになるまで絶対あきらめないでこのリングに上がり続けるので応援よろしくお願いします」と挨拶。そして休憩前に昨年のインフィニティリーグで優勝した飛鳥拳が対戦を要望したことについては「ぜひ。打ち勝ってタイトルマッチにつなげたい」と受けて立つ構え。
 澤田、飛鳥という新鋭の台頭に猿丸の復活とフライ級戦線がにぎやかになってきた。そんななか沈黙を守る王者・内藤のび太の胸中やいかに…。