不思議な”かたち”から、何が見える?

ガブリエル・オロスコ展−内なる複数のサイクル 東京都現代美術館 開催中〜5月10日(日)

 1990年代前半から活躍し、国際的にも注目を集めている現代アーティスト、ガブリエル・オロスコの、日本初となる個展。
 ガブリエル・オロスコは、路上に打ち捨てられた物や、何げない風景の中から魅力的なかたちを発見したり、それらにほんの少し介入し、かたちを変えたりして作品に転換する。あるときは何かを隠喩していたり、またあるときはありふれた存在に新しい視点をもたらしたりと、見る者に読み解く楽しさを与えてくれる。

 ありふれているはずのモノが見慣れない“かたち”で存在するとき、人はそこに、万物に与えられた“変わりゆく運命”を感じ取る。オロスコの作品が表現するのは、宇宙の中で万物が流転し循環していく様なのだ。2009年から2011年にかけてニューヨーク近代美術館を皮切りにテート・モダンほか世界の主要美術館で大規模な個展を開催するなど、現代アート界を代表する作家でありながら、これまでアジア圏での展示の機会があまり無かったオロスコ。待望の国内美術館初個展となる今回は、自動車を分割して張り合わせた有名な作品『La DS』などの代表作から、最新のカンヴァス作品までを展示し、その魅力を徹底紹介。

【時間】10〜18時(入場は閉館の30分前まで)【休】月曜(5/4は開館)、5/7【料金】一般1100円、大学生・専門学校生・65歳以上 800円、中高生600円、小学生以下無料【問い合わせ】03-5770-8600(ハローダイヤル)【交通】地下鉄 半蔵門線 清澄白河駅B2番出口より徒歩9分【URL】http://www.mot-art-museum.jp/