不思議な”かたち”から、何が見える?
五味謙二 展
8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
2月25日(水)〜 3月9日(月)
国内外で評価を得ている若手陶芸家・五味謙二の展覧会。近年、日本陶芸展や菊池ビエンナーレで受賞を重ね、昨年は第10回国際陶磁器展美濃の陶芸部門でグランプリを受賞。ヴィクトリア&アルバート博物館にも作品が収蔵されるなど、活躍目覚ましい陶芸家だ。
五味は1978年生まれ。国宝土器が出土する長野県茅野市で幼少期を過ごし、早稲田大学を卒業後、沖縄県那覇市で17世紀から制作されている壺屋焼を学んだ。
その作品制作の軸となっているのは、陶芸の焼成という工程。五味の作品の不思議な温かみを持った有機的な“かたち”は、焼成という観点から最も理に適った形態を選んだ結果だという。また、もみ殻に埋めて焼成することで、土を感じる色や肌合いを引き出している。五味いわく『彩土器』シリーズの制作を通して「“土”で作ったモノを“焼く”というよりは“焼く”ためのモノを“土”で作る」ことに思い至ったという。
本展では「彩土器」と呼ばれるオブジェのシリーズと、蓋の付いた容器「ふた、モノ。」シリーズ、碗などを展示。
かたちといい色合いや質感といい、大地がそのまま生み出したかのような、不思議さに感動して。
【時間】11〜20時【休】会期中無休 【料金】入場無料【問い合わせ】03-6434-1493【交通】東急東横線・田園都市線、地下鉄 渋谷駅15番出口と直結。渋谷ヒカリエ8階【URL】http://www.hikarie8.com/artgallery/