本公演だけどいつもとはちょっと違った雰囲気
『飛ぶひと』はえぎわ
本作は2月に広島のアステールプラザで、広島の演劇人を中心とした座組で上演された作品。広島公演からは引き続き3人の俳優が出演する。
広島県の広島市文化財団では「演劇引力廣島」という演劇ワークショップ事業を行っているのだが、そこでは毎年、演劇界の第一線で活躍する演出家やスタッフを招聘し、地元の演劇人たちと協働でプロデュース公演を創作している。定期的に行われていて、今回で12回目を迎えるという本格的なもの。このプロデュース公演のほかにも「演劇学校」という形で演劇人の養成も行うなど、広島の演劇熱は思いのほか高い。
ノゾエ自身、2011年には演劇学校の講師を務め、『ガラパコスパコス 広島 ver.』を上演するなど「演劇引力廣島」とは深い関わりを持っている。
今回ノゾエは作品作りのために1月上旬から広島に滞在。広島の人たちとともに一から作品を作った。そして2011年のときはもともとあった戯曲を上演したのだが、今回は新作を書き下ろした。
ノゾエはふだんはあて書きで脚本を書く作家なので、はえぎわの本公演ではあるものの、その点ではいつもと違った空気感の作品になっているかもしれない。
【日時】4月3日(金)〜12日(日)(開演は平日19時30分、土15時/19時30分、日15時。※8日(水)は15時の回あり。開場は開演30分前。当日券は開演45分前)【会場】ザ・スズナリ(下北沢)【料金】全席指定 前売3800円、当日4300円/お得deナイト(3・4・6日夜)前売3500円、当日3800円/高校生以下割引1500円(劇団HPにて前売りのみ取扱い。要証明書)【問い合わせ】はえぎわ(TEL:070-5366-8809 [HP]http://haegiwa.net/)【作・演出】ノゾエ征爾【出演】井内ミワク、町田水城、岡部たかし、山本圭祐、鈴真紀史、滝寛式、竹口龍茶、踊り子あり、川上友里、鳥島明、富川一人、山口航太、ノゾエ征爾 〈広島公演からの引き続きの人〉恋塚祐子、中川綾子、中前夏来