一度で何倍も楽しめる! コレクション展「ボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」
東京藝術大学大学美術館 開催中〜5月17日(日)
開国以来、日本は常に西洋からの衝撃“ウェスタン・インパクト”を受けながら近代化をはかってきた。一方で、来日した西洋人たちも日本の文化や芸術に“ジャパニーズ・インパクト”を受けていた。本展では、アメリカのボストン美術館と東京藝術大学の2つのコレクションを合わせる“ダブル・インパクト”によって、19世紀後半から始まる、日本と西洋との双方向的な影響関係を再検討。それぞれのコレクションに収蔵されている明治期の重要な作品を紹介し、“明治ニッポンの美”の魅力に迫る。
展覧会では時代とテーマによってプロローグから第5章までの構成ごとに作品を紹介。日本美術の優れたコレクションを持つことでも知られるボストン美術館からは、江戸時代後期に製作された、すべての関節や胴体が自由に動く全長2メートル弱の巨大な竜の置物『竜自在』や本邦初公開となる橋本雅邦『雪景山水図』などが出展。一方、近代日本美術では国内屈指の質量を誇る東京藝術大学のコレクションからは、1872年に当時新技術であった油彩に挑戦した高橋由一の『花魁(美人)』や横山大観の東京美術学校卒業制作『村童観猿翁』が出展。
2つのコレクションの選りすぐりの作品群からは、工芸から日本画、洋画、彫刻まで、多彩な分野で優れた作品が登場した“文明開化”期ならではの息吹を感じることができる。
【時間】10〜17時(入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(5/4は開館)【料金】一般1500円、大高生1000円【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】JR上野駅公園口より徒歩10分【URL】http://double-impact.exhn.jp/