もう一度見たかった作品『わが星』ままごと
この作品は2009年に三鷹市芸術文化センター 星のホールで初演され、その年の岸田國士戯曲賞を受賞。2011年の再演時は初演を見逃したお客さんや、口コミで評判が広がり、当日券に長蛇の列ができた。チケットを入手することができず、もしくはあまりの評判に観劇をあきらめた人も多く、再演を望む声も多かったのだが、今回4年ぶりに再演されることとなった。
作品は人が生まれてから死ぬまでの約100年と星が誕生してから消滅するまでの約100億年を、時報を合図に団地で暮らす一家と星の一生を重ね合わせて描いた作品。
時報の奏でるリズム、□□□(クチロロ)の三浦康嗣が作るオリジナルの音楽、ラップ調の台詞回しといった斬新な手法で提示される物語は得も言われぬ郷愁を呼び、妙に胸を締め付けた。
思えば2011年は震災の直後の再演で、ついつい大きな生と死の問題を抱えながら作品を見てしまった人が多いと思うのだが、今回はもっと自分の身近なものと重ねながら見ると、また違った印象を持てるに違いない。
【日時】5月16日(土)〜6月14日(日)(開演は平日19時30分、土14時/19時30分、日14時。※21日(木)、3日(水)、10日(水)は14時の回あり。28〜30日は14時の回のみ。月曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】三鷹市芸術文化センター 星のホール(三鷹)【料金】全席自由 日時指定 整理番号付 前売 3500円、当日 3800円/学生 前売 2500円、当日2800円/高校生 前売・当日1000円/小・中学生 前売・当日500円(学生、高校生、中学生は、当日受付にて学生証を提示)【問い合わせ】ままごと(TEL:090-2561-8730 [HP]http://www.mamagoto.org/)【作・演出】柴幸男(ままごと)【出演】大柿友哉(害獣芝居)、黒岩三佳(キリンバズウカ)、斎藤淳子(中野成樹+フランケンズ)、寺田剛史(飛ぶ劇場)、永井秀樹(青年団)、中島佳子、端田新菜(ままごと|青年団)、山内健司(青年団)