“かたち”に感じる、考える「小田薫 展 対峙」
アートフロントギャラリー 5月1日(金)〜24日(日)
金属を素材に、ごく身近にあるような建物を連想させるオブジェを制作する注目の作家・小田薫による、アートフロントギャラリーでの初個展。
小田薫は1979年東京生まれ。東京藝術大学で鍛金を学び、2007年に同大学院修了後、本格的に作家活動を始めた。
観音開きの扉が着いた、小さな建物のようなオブジェ。その形は見慣れているようでいて、現実には無い不思議な夢想感を漂わせる。
小田の作品の多くは作家が日常で出会った建物や設置物がベースになっている。しかし、金属という固い素材でしっかりと形を作りながらも、作家の関心は外形を再現することには無い。むしろ、かたちどることができない何かを感じさせることにあるようだ。
一方で近年では、アンテナを大きく突き出したビルや家から外に伸びる影など、建物の内から外へ出ていくものを表現することも増えている他、昨年は平塚市美術館の大きなロビーの空間を使い、建物が橋でつながるインスタレーション作品を発表した。
本展ではギャラリーの2つの空間を使用し“モノ”的魅力にあふれた作品と、部屋そのものを作品空間とした本格的なインスタレーションを展示。
自分の心の中にある建物を訪ね歩くような、楽しくも不思議な体験ができそう。
【時間】11〜19時【休】月曜、5/4〜6【料金】入場無料【問い合わせ】03-3476-4869【交通】東急東横線 代官山駅より徒歩5分 ヒルサイドテラスA棟【URL】http://www.artfrontgallery.com/