理工系の学部なのに…　朝日透さん（早稲田大学教授）

　朝日先生は現在「WASEDA-EDGE人材育成プログラム」というプログラムを開講しています。昔はなかった研究、学部。どんなことを？

「マネジメントとか、新しいことをやるときにどうするの？ということは、基礎学問とは全然違うので、そういうことを理工系の学生に大学で教えるということはあまりやっていなかったんです。そういうことは、社会勉強ということで、サークルを通じてとかアルバイトとかで学ぶことが多かった。しかし、やはり大学というのは基礎学問だけではなくて、社会勉強も教えるべきなのでは、と思って始めたプログラムなんです」

　コミュニケーション論は昔は大学の外で学んだものですが…。

「理工系だと忙しいということもあります。また大学ではないところに一歩踏み出すのは性格的にもなかなかできない人もいる。だけど授業の中でやれば、最初はできないと思っていても、あるきっかけで、ものすごく化けてしまう学生もいるんです。学生が元気がないのでは、といわれていますが、僕はそうは思いません。元気もいいし、志もある。それを言うと恥ずかしいから言わないだけ。僕は学生さんは非常に頑張っていると思うし、期待しています」と常に学生の立場で物事を考えている朝日さんの若さの秘訣って？

「辛いこと、大変なことがあっても、前を向いて、一生懸命ポジティブな方向に考えるようにしています」