バスケットボールbjリーグファイナルズで浜松・東三河が優勝

 バスケットボール男子、TKbjリーグの「ファイナルズ 2015」が23、24日に東京・有明コロシアムで開催された。
 bjリーグはイースタンカンファレンス、ウェスタンカンファレンスの2地区に分かれ、レギュラーシーズンを開催。各8チームがプレイオフに進出し、ファーストラウンドではレギュラーシーズンの1位と8位、2位と7位、3位と6位、4位と5位が対戦。勝者がカンファレンスセミファイナルに進出し、その勝者4チームがこのファイナルズに進出する仕組みとなっている。
 今年はウェスタンはシーズン3位の浜松・東三河フェニックスと4位の滋賀レイクスターズ、イースタンはシーズン1位の秋田ノーザンハピネッツと2位の岩手ビッグブルズが進出した。
 秋田は昨年のファイナルズでは沖縄の琉球ゴールデンキングスに苦杯をなめており、今年はその雪辱に燃えたシーズン。日本一といわれるブースターとともにシーズンを戦い抜き、この地に戻ってきた。
 23日にはウェスタン・カンファレンス ファイナル「滋賀vs浜松」とイースタン・カンファレンス ファイナルの「岩手vs秋田」の2試合が行われ、ウェスタンは浜松が82-77で、イースタンは秋田が84-66で勝利を収めた。
 24日は「秋田vs浜松」の決勝と「岩手vs滋賀」の3位決定戦が行われた。

 決勝は第1Qはともに動きが硬く、シュートを外す場面が見られたが、2Qに入ると、バス6台で応援に駆けつけたというブースターの大声援を背に秋田が順調に得点を重ね、33-25とリードし前半を終える。後半の第3Qでは19-17と浜松が盛り返し、トータル50-44と秋田のリードで試合は第4Qへ。第3Qの勢いのままじわじわと点差を詰める浜松。秋田が2点リードで迎えた残り2分25秒、浜松のアシャオルがフリースローで1点差に詰め寄ると、秋田が2ポイントシュートで3点差に突き放す。しかし食い下がる浜松は残り1分7秒、モー・チャーロの3ポイントシュートでついに同点に追いつく。こうなると流れは完全に浜松のもの。秋田の大ブースターの悲鳴にも似た声援の中、放たれた田口のシュートが外れると、浜松が逆襲。アシャオルが逆転のダンクシュートを決め、残り40秒で69-67と試合をひっくり返した。しかし秋田もスティーブンスがフリースローを2本決め同点に追いつく。残り25秒、浜松はしっかり時間を使いパスを回した末に、アシャオリが2ポイントシュートを決める。秋田に残された時間はたったの3秒。しかし最後まであきらめない秋田はブザーと同時にロビーが3ポイントシュートを放つが惜しくもリングに嫌われ、この瞬間に浜松の3度目の優勝が決まった。
 決勝に先立って行われた3位決定戦では82-75で滋賀が勝利を収めた。
 この日は先日、日本バスケットボール協会の会長に就任したばかりの川淵三郎会長が観戦に訪れ、1万人以上の観客に埋め尽くされたスタンドとその熱狂ぶりを目の当たりにし、「盛り上げ方に文句を言うところはない」と絶賛した。