DRUM TAOが宮本亜門迎え最新公演「新しい魅力というか、表現力つかんだ」
和太鼓グループのDRUM TAO(ドラムタオ)が新たな挑戦をしている。演出に宮本亜門を迎えた最新公演『百花繚乱 日本ドラム絵巻』で、これまでにないステージを展開している。
「最初は賛否両論。プレビュー公演では“これはTAOじゃない”“もうTAOは見ません”という反応をいただきました。アンケート用紙の裏まで使って批判が書かれていたものも…」と、結成当初からTAOを率い、作曲・演出、舞台のすべてを指揮してきたフランコ・ドラオ氏は苦笑いする。「ただよく考えてみると、TAOを始めたころも似たことがあったなあって。法被に鉢巻が和太鼓でしょうって。それもかっこいいんだけど、僕らはそれとは違うかっこよさを求めて、革ジャンやサングラスっていうスタイルでしたからね(笑)」
公演を重ねるなかで反応はポジティブなものに変化。アンケート用紙の裏まで使ったかの方も「すばらしいね」と、何度も足を運んでいるという。
舞台にはストーリーがあり、和太鼓のパフォーマンスもその表現のひとつとして物語に組み込まれている。華麗で、優雅で、煌びやか。勇ましくもある。タイトルが示すがごとく、“絵巻”といった様相。
「叩かないで表現するシーンも多いので、稽古を始めたころは分からないところもたくさんあって難しかったですね」と、座長の西亜里沙。「それぞれ役どころもあるので、お父さん、お母さんなんて役どころで呼び合ったりしながら、なりきって稽古を重ねてきました。それによって、太鼓を叩くということにおいても新しい魅力というか、表現力をつかんだ感覚はあります。これまでも表現したいものがあって演奏してきましたが、その色が深まったというか。大きい小さい、激しい優しいだけじゃないんです。1曲1曲の意味がはっきりして、曲の持つ表現力も膨らんでいます」
新しいTAOの魅力、まもなく東京でも見られる。
【日程】7月16日(木)〜26日(日)【会場】天王洲・銀河劇場【料金】S席7500円、A席6000円【問い合わせ】東京音協03-5774-3030(平日11〜17時)【URL】http://www.drum-tao.com/