アジアのアートスピリッツ「ディン・Q・レ展:明日への記憶 」
森美術館 7月25日(土)〜10月12日(月・祝)
ディン・Q・レは1968年、ベトナムのハーティエンに生まれ、10歳の時にポル・ポト派の侵攻を逃れるため家族とともに渡米。その後、写真とメディアアートを学んだ後、ベトナムの伝統的なゴザ編みから着想を得た、写真を裁断してタペストリー状に編む作品『フォト・ウィービング』シリーズで一躍注目を集めた。また彼は、綿密なリサーチとインタビューに基づき、人々が実体験として語る記憶に光を当てる作品も制作している。国際舞台への出世作となった映像インスタレーション作品《農民とヘリコプター》(2006年)では、自作のヘリコプターの開発に挑むベトナム人男性を中心に、ベトナム人と戦争との複雑な関係を巧みに描き出した。
本展では、これら代表的作品に加え、日本のいまをとらえた新作の映像インスタレーションも紹介。
ベトナム戦争終結から40年、日本にとっては戦後70年の節目を迎えたいま。本展ではディン・Q・レの作品とユニークな活動を通して、アートが語る名もなき市井の人々の物語の数々、そしてアートと社会の関わりの意義を感じ取ることができる展覧会。
【時間】10〜22時(火曜は17時まで。9/22は22時まで。いずれも入館は閉館時間の30分前まで)【休】会期中無休【料金】一般1800円、高校・大学生1200円、4歳〜中学生600円、65歳以上1500円【問い合わせ】03-5770-8600(ハローダイヤル)【交通】地下鉄日比谷線 六本木駅より徒歩0分 (コンコースにて直結)。六本木ヒルズ森タワー53階【URL】http://www.mori.art.museum/