来秋開幕バスケ新リーグの階層分け発表
バスケットの新リーグ「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ」(JPBL)が30日会見を開き、来年秋に開幕する新リーグの階層分けを発表した。
新リーグは1部のチームは「ホームアリーナの入場可能数5000人」「年間試合数の8割のホームゲームを実施できるホームアリーナの確保」「年間売上2.5億円」という条件を中心に判断。2部は「ホームアリーナの入場可能数3000人」「年間試合数の8割のホームゲームを実施できるホームアリーナの確保」「年間売上1億円」という条件を中心に判断している。
この日発表されたのは、現在までに確定したクラブ。
1部は秋田ノーザンハピネッツ、仙台89ers、リンク栃木ブレックス、千葉ジェッツ、トヨタ自動車アルバルク東京、東芝ブレイブサンダース神奈川、浜松・東三河フェニックス、アイシンシーホース三河、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋、京都ハンナリーズ、大阪エヴェッサ、琉球ゴールデンキングスの12チーム。
ナショナルリーグ(NBL)から6チーム、TKbjリーグから6チームが入った。
2部は青森ワッツ、福島ファイヤーボンズ、豊田通商ファイティングイーグルス名古屋、バンビシャス奈良、高松ファイブアローズの5チーム。
3部は大塚商会アルファーズ、豊田合成スコーピオンズ、アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城の3チーム。
未確定のクラブは1部or2部が15クラブ、2部or3部が10クラブとなっている。
1部リーグについては川淵三郎JPBL理事長によると「(FIBA=国際バスケットボール連盟=の)バイスチェアマンから14プラスマイナス2と釘を刺されたが、各クラブがかなり高いハードルを越えてきているので、可能ならば18くらいまでいければいいなと現在思っている。この1カ月間での努力次第」という。
1部or2部未確定の15クラブはなんらかの改善点があり、それは6クラブがアリーナ、13クラブが売上、7クラブが債務超過の問題で、今回確定に至らなかった。
8月29日に未確定クラブの所属リーグが発表されるのだが、それまでの約1カ月でどこまで問題が解決できるかが分かれ目となる。
川淵氏は「1部に上がるには5000人のアリーナが条件。どんなに実力があっても、それがなければ1部に上がることは絶対にない」としたうえで、「5000人のアリーナを作ればいいというわけではない。問題はいかにお客さんを入れるか。お客さんでいっぱいになれば、スポンサーもつくしメディアも注目する。お客さんをたくさん入れる努力をしてほしい」と語った。
また1年後の開幕に向け「一番の問題は選手の顔と名前を全国の人が知らないこと。かっこいい選手、いい選手はたくさんいる。知ってもらえるように努力しなければいけない」とメディア対応も含め各クラブの努力に期待した。