涯をかけて見つめ続けたもの「非戦70年 ちひろ・平和への願い」
ちひろ美術館・東京 開催中〜10月25日(日)
子供を生涯のテーマとして描き続けた画家・いわさきちひろ。日本全体が戦争へと突き進むなかで青春時代を過ごし、生命だけでなく人の心もむしばむ戦争の現実を目の当たりにした彼女は戦後、画家となり、生涯を通じて子供たちを描くことで本当の豊かさや優しさ、美しさとは何かを問い続けた。
本展では、広島の原爆で被爆した子供たちの詩や作文に絵を描いた絵本『わたしがちいさかったときに』や、ベトナム戦争を背景にゲリラ兵の母とその帰りを待つ子供を描いた絵本『母さんはおるす』など、ちひろが手がけた戦争をテーマにした絵本のほか、「つば広帽子の少女」のような、子供たちの命の輝きをとらえた作品の数々を展示する。
第二次世界大戦が終結して、今年で70年。「世界中のこども みんなに 平和としあわせを」という言葉を残したちひろが、絵筆に託した願いを改めて見つめ直す展覧会。
また会期中にはアニメーション作家・高畑勲による講演会も開催予定(9月27日 参加費:入館料+500円。要申し込み。8月27日より受付開始)。
【時間】10〜17時(入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(祝休日は開館、翌平日休館。8/10〜20は無休)【料金】大人800円、高校生以下無料【問い合わせ】テレホンガイド:03-3995-3001 TEL:03-3995-0612【交通】西武新宿線 上井草駅より徒歩7分【URL】http://www.chihiro.jp/tokyo/