Krush.56 堀尾竜司が第4代55kg王座に輝く
立ち技格闘技『Krush.56』(14日、東京・後楽園ホール)で「第4代krush-55kg王座決定トーナメント」の準決勝と決勝が行われ、堀尾竜司が決勝で匠を破り、王座に就いた。
堀尾は準決勝で戸邊隆馬と対戦。1R序盤から積極的に仕掛け、ペースを握る。左ミドル、ヒザ蹴り、フックの連打に、戸邊は1Rから鼻血が吹き出す。2Rも堀尾の攻勢は変わらず、飛びヒザからのパンチ、前蹴りで距離をとってからのヒザ蹴り。戸邊はローキックで見せ場は作ったものの、ラウンド終盤、堀尾は狙いすました右の飛びヒザ一閃。まともに食らった戸邊は立ち上がれず、2R2分6秒、KOで堀尾が決勝に駒を進めた。
決勝の相手は準決勝で結城将人を判定で破り勝ち上がってきた匠。しかし匠は結城戦で右まぶたをカットし、テープを張ったままの状態。
堀尾は1R序盤からプレッシャーをかけ、コーナーに追い込むとローキック、パンチから左ハイキックでウィークポイントを狙っていく。
傷口からの出血を警戒する匠はガードを固め、堀尾の打ち終わりにラッシュをかけるが、堀尾の攻撃に徐々に劣勢に。
2Rに入ると堀尾のパンチでついに匠が出血。なおも偶然のバッティングで今度は左まぶたもカット、ドクターチェックが入る。
再開後は一気に匠が攻勢に出るが、堀尾が左右のフックに右ヒザで迎撃。匠は 顔面を血に染め、視界がふさがれながらも、なおもパンチを放つが、堀尾はラウンド終了間際にパンチの打ち合いから右ハイキックでついにダウンを奪う。最後まで立ち上がろうともがく匠だったが、力尽き、2R3分、KOで堀尾が勝利を収めた。
堀尾は「トーナメントに出場している選手は、一度は勝ったことのある相手ばかりで、ここで負けたらこれまでの努力が水の泡となるので不安だった」と本命ならではのプレッシャーを吐露。しかし「これから僕が55kgを盛り上げます!」と力強く宣言した。
試合は激しい打撃戦を展開。2Rに偶然のバッティングで山内が左の眉間から出血。しかし再開後にラッシュをかけ右ストレートで小鉄をぐらつかせる。その後も出血は止まらない山内は“動きを止めたら試合が止められてしまう”とばかりに手を休めず打ち続け、このラウンドを奪うと、3Rも一進一退のど付き合いを展開。ジャッジ2人が30-29、一人が30-28の3-0の判定で勝利を収めた。