格闘家イケメンファイル Vol.31 今世紀最高のイケメン 黒潮”イケメン”二郎
イケメンを名乗るレスラーがついに登場! WRESTLE-1所属の黒潮“イケメン”二郎だ。リングに上がる時と同じ派手なジャケットに身を包み、現れた姿はまさにイケメン。しかも、キャラクターによる人気だけではなく、実力もうなぎのぼりの大注目のレスラーである。
「最初は黒潮二郎という名前でデビューしたんですけど、2年前にイケメンを名乗るようになりました。理由? 自分がイケメンだと気づいちゃったから(笑)。イケメンなので、オヤジが足立区の竹の塚でやっている“黒潮”という店のお客さんの演歌歌手からもらった空柄のジャケットを着て試合に出たら怒られました(笑)。今じゃ、着ると大喜びですけど」
イケメンつながりで福山雅治の「HELLO」を入場曲にしたパフォーマンスも人気。
「イケメンをどう表現しようかと考えて、ジャケットと手鏡をアイテムにして、それを使ってパフォーマンスをしようと。郷ひろみばりのジャケットプレイも、やってみたら思いもかけずウケてどんどん入場が長くなっていったんです(笑)」
パフォーマンスやキャラが先行しているように思われがちだが、22歳ながら経験は豊富。
「中学のころは柔道部でしたが、受身だけ覚えてやめました(笑)。その後、オヤジがTAJIRIさんと知り合いで、14歳の時にハッスルの道場に行くようになったんです。行ったら小川直也さんとかが普通に練習していて、驚きました。しかもまだ中学生だったのに、初日に遅刻しちゃった。そしたら小川さんが待っていて、ぶっ飛ばされるんじゃないかと思ってビクビクしていました(笑)。そこで2年ぐらい練習をしたんですが、結局高校に入ってやめてしまった。で、高3の就活の時に、プロレスラーになることにしたんです。もともとセンスもありましたし(笑)、ハッスルで2年間練習していたので、きっとなるべくしてなったんですね」
プロレスラーになったものの、辞めようと思ったこともあったとか。
「以前いた所は女子プロの団体だったので、女子の試合は盛り上がるけど、僕とかが出ても全然盛り上がらないからつまらなくなっちゃった(笑)。その時はまだ20とか21歳でしたから、ラーメン屋になろうかなとか…。そんな時に、WRESTLE-1に呼んでいただいて、そこで意外とウケて(笑)。そしたら移籍の話もきて、プロレスをもう一度ちゃんとやりたい! これはチャンスだ!と思いました。今はとてもやりがいがありますし楽しいです」
今年6月には若手のトーナメントで優勝し、あの武藤敬司と一騎打ちをした。
「あの試合はしびれました。試合をしていたら、武藤さんにブーイングが上がって、僕に声援が飛んだんですから。ちょっと萎縮しちゃうぐらいの応援をいただいて、僕も関係者の方もびっくりした。WRESTLE-1に入ってちょうど1年目の節目で武藤さんと戦えて、お客さんにいっぱい声援をもらえて、むちゃくちゃうれしかった。しかも武藤さんは普段はあまりやらないムーンサルトをやって。武藤にムーンサルトを出させた男っていうだけでも、すごい意味があるんです(笑)。また以前雑誌に“TAJIRIが発掘して、船木誠勝が見込んだ天才児”って書かれたんですが、船木さんにはタッグパートナーにしてもらっただけではなく、1対1でいろいろな技を伝授してもらったり、毎日の食事メニューをメールで送ってもらったり、すごくお世話になりました。そういう意味では、今の状況が夢のような話過ぎて、実感がわいていないところもあります」
8月30日には後楽園ホールで、 「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2015」の準決勝と決勝が行われる。
「トーナメントの決勝なんですけど、今ベスト4に残っています。準決勝は征矢学というザ・ワイルドな男なので、ワイルド対イケメンの対決が見られます。僕の試合はWRESTLE-1で一番面白い。だってイケメンだから(笑)。入場から退場まで全部イケメンなので、会場に足を運んでいただき、ほかのお客さんと一緒にイケメンコールをお願いします(笑)」
(TOKYO HEADLINE・水野陽子)