“向こう”の景色に手を伸ばして『24fps−JRの映像 展』
ワタリウム美術館 11月8日(日)〜11月29日(日)
屋外の建物やストリートに巨大な写真を貼るというグラフィティ表現で知られるアーティスト・JR。ロバート・デニーロ主演のフィルム「エリス島のゴースト」など、若者の暴動や移民をテーマにした最新作映像と関係作品を展示する。
「エリス島のゴースト」は、昨年、エリス島の廃墟で行われ、話題を呼んだインスタレーション作品。エリス島とは、かつてアメリカ合衆国の移民局があった場所で、19世紀後半から20世紀半ばまで、移民たちにとって、ここはアメリカへの入り口であり、入国が認められない者たちにとっては引き返さなければならない“終着点”であった。JRは、廃墟となり閉鎖されていた移民局病院の壁に、過去の患者や職員のポートレイトをペーストしたインスタレーションを展示。さらに自身も移民だった祖先を持つ俳優・デニーロを主演にした同名フィルムも撮影した。
他、“2005年パリ郊外暴動事件”をテーマに制作されたパフォーマンス「レボスケ」をもとに作られた作品や、フランスのル・アーブル港からマレーシアを目指す船に乗せられたコンテナに2600枚の紙をペーストし女性の目を浮かび上がらせたプロジェクト「リヴァージュ」も紹介。
【時間】11〜19時【休】月曜(11/23は開館)【料金】大人1000円、学生800円、小中生500円【問い合わせ】03-3402-3001【交通】地下鉄 外苑前駅より徒歩8分【URL】 http://www.watarium.co.jp/