RIZIN KIDのおい・山本アーセンがMMAデビュー戦でヒクソン次男と対決

高田統括本部長、郁栄氏、アーセン、ヒクソン、榊原実行委員長(左から)

 年末に開催される格闘技イベント「RIZIN」が9日、都内で会見を開き、『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS』(12月29~31日、さいたまスーパーアリーナ)に男子レスリングの山本アーセンが出場することを発表した。

 アーセンは山本“KID”徳郁のおいで、母はレスリングの世界選手権で優勝経験を持つ山本美憂氏、祖父はミュンヘン五輪に出場した山本郁栄氏という、レスリング界にその名を轟かす山本ファミリーの一員。現在は2020年東京オリンピックへの出場を目指す身だが、今回RIZINからオファーを受け、総合格闘技デビューとなった。

 注目の対戦相手はヒクソン・グレイシーの次男であるクロン・グレイシー。言わずと知れたグレイシー一族の正統継承者といわれる男だ。

貴重な2ショットも実現

 この日の会見にはクロンの代わりにヒクソンが登壇。壇上にはアーセン、郁栄氏、高田延彦RIZIN統括本部長、榊原信行RIZIN実行委員長と豪華な顔ぶれが並んだ。

 アーセンは冒頭に「日本人として、アーセンとして負けたくない。ぶっ飛ばしていきます。(クロンは)頭で勝負と言っていますが、僕は心で勝負したい」と意気込みを語る。
9月にオファーを受けてから総合の練習を開始。現在はKIDとトレーニングを積んでいるとのことで「楽しいです。新しい刺激があって、はまっちゃってます」と山本家に連綿と伝わる戦う遺伝子を感じさせた。なおアーセンは「2020年の東京五輪(出場)の夢は変わらないです」とのことで、レスリングも続けていくという。

 この日は合わせてギャビ・ガルシアの対戦相手がレイディー・タパに決まったことも発表された。タパは女子アメリカンフットボールからプロレスラーに転向し、米国のTNAやGFWといった団体で活躍。現在は、アメリカントップチームでトレーニング中。新日本プロレスで活躍したコンガ・ザ・バーバリアンを叔父に持つ180センチ、100キロの巨体。
ガルシアとの戦いは世界最重量女子MMA対決となる。