黒木華が樋口一葉を演じる『書く女』二兎社公演40

 明治時代に活躍した女流作家・樋口一葉の半生を、彼女の創作の原点となった日記をもとに描いた作品。2006年に寺島しのぶ主演で上演され、朝日舞台芸術賞(舞台芸術賞)、読売演劇大賞(最優秀女優賞)を受賞するなど大きな話題を呼んだ。
 今回、それから10年が経ち、キャストを一新して再演する。

 樋口一葉を演じるのは2014年に『小さいおうち』でベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞、NHKの連続テレビ小説『花子とアン』にレギュラー出演するなど、舞台に映像にと活躍の幅を広げている黒木華。

 物語は19歳にして戸主となった一葉が小説家として成長していくさまを文学関係者だけでなく、吉原遊郭近くやさらに貧しい地域に住む人々との交流を通して描いていく。文学者として成功しながらも貧困からは抜け出せず、若くして病に倒れた一葉につきまとう女性としての問題や悩みは、今も日本では変わらぬものとして存在位している。

 そんな視点から見ると、この作品は一葉の物語でもあり、現在にも通じる日本の女性が直面する問題を描いた物語でもある。

【日時】2016年1月21日(木)〜31日(日)(開演は21・22・29日19時、23・27・30日14時/19時、24・26・28・31日14時。25日休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】世田谷パブリックシアター(三軒茶屋)【料金】全席指定 1・2階席6000円、3階席4000円/25歳以下3000円(世田谷パブリックシアターチケットセンター ・ぷれいす・チケットぴあ店舗のみ取扱い、3階席のみ、枚数限定、要証明書提示)、高校生以下1000円(世田谷パブリックシアターチケットセンター ・ぷれいすのみ取扱い、3階席のみ、枚数限定、要学生証提示)【問い合わせ】二兎社(TEL:03-3991-8872=平日10〜18時[HP] http://www.nitosha.net/ )【作・演出】永井愛【出演】黒木華、平岳大、木野花、朝倉あき、清水葉月、森岡光、早瀬英里奈、長尾純子、 橋本淳、兼崎健太郎、山崎彬、古河耕史