格闘家イケメンファイル Vol.44 修斗のベルトだけが欲しい 岡田遼(おかだりょう)
がっちりといかつい、男の中の男といった風貌の選手が多い総合格闘家には珍しくシュッとしたタイプの岡田遼。小さいころは、足が速く、サッカー少年だったという彼に絶対にモテたはず!と聞くと「そうですね…まあ足は速かったです(笑)」と否定しないどころか、ほぼ肯定という年季の入ったイケメンだ。そんな岡田が格闘技を始めたのは大学生のころ。
「小学校から高校を卒業するまでずっとサッカーをやっていたのですが、高校の選手権が終わり、一区切りついたことと、大学に入学するということで、心機一転格闘技を始めてみようと思ったのがきっかけです。もともと格闘技が好きでずっとやってみたいと思っていましたし、中学生の時にテレビで見た五味隆典対川尻達也の試合を見て衝撃を受けて、総合にあこがれを抱いていました。しかし最初からプロになろうとは全然思っていなかった。とても楽しかったけど、なれると思っていなかった。大学生の間にアマチュアで試合に出て、記念になればいいかなぐらいの感覚でした」
軽い気持ちで始めた格闘技だったが、もともとの目標を持ったらトコトンのめり込む性格で、アマチュアで頭角を現し、2013年6月にはプロデビュー。昨年は1年をかけて5選手が総当たり戦で覇を争う「プロフェッショナル修斗 インフィニティリーグ2015」に出場。無敗を守ったのだが…。
「結果は2位でした。優勝した小蒼卓也選手にも勝ったのですが、僕が最後の試合を引き分けてしまって…。逆に小蒼選手は僕に負けた後は、すべて1ラウンド一本勝ちしていたので、得点で逆転され負けました。すごく悔しかったです」
3月21日に後楽園ホールで行われる試合に出場する岡田だが、その試合のメインが小蒼のチャンピオン決定戦だ。
「悔しさはもちろんありますが、ここでしっかりいい形で勝って、タイトルマッチに勝ったほうに挑戦したい。今はそれだけです。僕が対戦する相手は、徹肌ィ朗というベテランの選手。グラップリングの世界選手権で入賞したり、修斗のタイトルマッチも何度も経験している実力も実績もある選手です。経験も豊富ですし、リスペクトもしていますが、3年ほど実戦から離れていた選手なので、自分はそんな選手にやられるほど弱い選手じゃないと思っている。しっかり倒すなり、一本取るなりして、決着をつけて会場を盛り上げて終わらせます。とにかくタイトル戦に絡めるようにアピールしたい。僕自身は特にこれという武器があるわけでもない。打撃が強いとか、寝技が得意とかいうのはありませんが、試合する相手に合わせた試合ができる選手だと思っている。そういう形がない形を目指していますし、試合前も試合中もとにかく考えて動いています。ですから、打撃、組み技、寝技など総合格闘技の技術を楽しんでもらえる試合展開になるんじゃないでしょうか」
欲しいものは“修斗のベルト”だけと言い切る。実は国立大学の大学院生という顔も持つ。
「とにかく修斗のチャンピオンになりたくて、大学院は休学している状態です。学業と格闘技の両立は難しいですね。本当はちゃんと通って博士号なり学位を取り、大学の教授や准教授という道も見えていたのですが、修斗にのめり込んでしまって…。みんなに“お前はバカなのか?”って言われます(笑)。でも自分自身は修斗のチャンピオンになることしか考えられないので、退路を断つつもりでやるしかなかった。必死ですよ。絶対に結果を出さないといけないと思っています。もう修斗のおかげで人生めちゃくちゃですよ(笑)。でもそれだけ、修斗のベルトは価値があるものだと思っています」
イケメンで強くて、頭が良くて、さわやかで…そんな岡田の好きな女性のタイプは?
「絶対的な条件は煙草を吸わない人。見た目は可愛いいよりきれい系。タレントでは安室奈美恵さんが好きです。僕が肉を食べたいといったら、本当はお寿司が食べたくても、僕に合わせて肉を食べに行ってくれる人がいい(笑)。一歩引いて僕を立ててくれる人がいいですね」
1989年4月10日生まれ、千葉県船橋市出身。172cm。2010年第9回関東アマチュア修斗フレッシュマントーナメントフェザー級優勝。2012年第6回東北アマチュア修斗選手権ライト級優勝、同年9月第19回全日本アマチュア修斗選手権ライト級優勝。2013年6月8日、新宿FACEでデビュー。昨年行われた「プロフェッショナル修斗 インフィニティリーグ2015」では、3勝1引き分けと好成績を収めるも、準優勝に終わる。3月21日(月・祝)東京・後楽園ホールで行われる「プロフェッショナル修斗公式戦」で、約3年ぶりに戦線復帰するベテランの徹肌ィ朗と対戦する。大会情報は→ http://www.x-shooto.jp/ で。パラエストラ千葉所属。Twitterアカウント:@The_rychiba ブログ:プロシューター岡田遼ブログ