脱こじらせへの道 第18回 女性が“男性”にお金を払うということについての考察
こんにちは、田口です。
ここ2回ほどお金の話をしていますが、この話題は掘れば掘るほどいろいろな問題が出てくるような気がします。
何の気なしに始めた話なんですが、ここまで言っちゃったのならもう少し突っ込んでおこうかな、という気分になっておりまして、今回も前回に引き続きお金の話をします。
性産業において、女性がお金を払って手に入れるものとは何があるだろう。
ということで、前回はアダルトグッズを買うことで選択肢を得られるということをお伝えしました。
今回は、もう少し深いところに切り込んで女性が「男性」にお金を払うということについて考察したいと思います。
というわけで、今回は「更新されてると思わず動画を見ちゃう!好きなエロメン・AV男優さんはいますか?」というアンケートをもとに話を進めていきます。
これは予想外に多くの回答をいただいたアンケートでした。
結果も一徹さんが圧倒的なのではないかと思っていたら、少数意見がすごく多かった。
その人だけが名前を挙げる「その他」という答えが半数以上を占めていました。
GIRL’S CHは男優さん押しの企画も多いので、みなさん男優さんのことをよく知ってくださっているようですごく詳しいんです。それぞれ好きな男優さんがいて、熱心に応援している方が多いようです。
ジャニーズのような男性アイドルを応援する人の中には、まだデビューする前のジャニーズJr.のころから先物買い的に応援する人も多いと思うんですが、そういった心理と同じような感じだと思います。
感覚的にはアイドルもエロメンも見方、接し方は一緒なのかもしれません。
ジャニーズといえばGIRL’S CHと同じSODグループの女性向けAVメーカー・SILK LABOにもファンクラブがあります。動画やグッズといったファンクラブ限定のコンテンツや限定イベントもありまして、イベントの抽選に優先的に参加できるとか、早くチケットを確保できるといった特典もあります。
ここではエロメンにお金を出すという行為が成立しています。
また、最近では「好きな男優さん」がいる女性も増えてきて、AVを取捨選択するという女性が増えてきたように感じます。
市場としては、まだまだ小さいのですが、昔よりは徐々に大きくなってきています。
これは前回のアダルトグッズと同様に選択肢が増えてきているということです。
ではもっと具体的に、「男性」にお金を払うという場面ではどうでしょうか?
この場合、コンテンツばかりではなく、主に出張ホストといったものについてです。
GIRL’S CHでもかつて、出張ホストを取材させていただいたことがあります。
出張ホストについてまわる問題としては、望まないのに性行為を強要されたというようなネット記事もちらほら見かけます。そういった難しい問題はありますが、私たちが取材をしたところや、取材を受けてくれるようなところは、そういうことはないところがたくさんありました。
なので、もっと気軽に利用できるようになればいいなと思いますし、より気軽に女性も利用できる環境があるべきです。
だって女性にも性欲がありますから。
そして、性欲を解消するためにお金を払うのは、決して悪いことではないと思うのです。
性欲を解消したくて、お金を払って男性を呼ぶ。
性欲を解消したくて、出会い系で見ず知らずの男性とセックスする。
リスクが高いのはどちらでしょうか?
後者ですよね。
前々回の安全性という部分でも、前回の選択肢という部分でも男性にお金を払うというのは女性にとって恥ずかしいことでも躊躇するべきことでもないのかなというふうに思います。
先ほど「AVを取捨選択するという女性が増えてきた」と言いましたが、GIRL’S CHでは今年から「ラブメンプロジェクト」というものを始めました。
これまでは「街角セクシーイケメンカタログ」といった企画でイケメンを皆さんにご紹介してきたんですが、もっと過激なことやエッチなことができる男の子を探そうじゃないか、ということでこのプロジェクトが立ち上がりました。
エッチなことができる前提で男の子を確保して、投票して票が集まった順にデビューを交渉していきます。今後はこれまでのイケメンたちができなかったようなちょっと過激なコーナーに挑戦してもらうということも考えています。
そしてゆくゆくは一徹さんのような女性向けAVを代表するような存在になれる、新しい子たちを発掘・育成するという意味もあります。
ジャニーズに例えていうと、一徹さんとか有名な人気エロメンって、もはやマッチとか少年隊のような存在なんです。
それと比べてラブメンプロジェクトは、デビュー当時のSMAP。今でこそ国民的アイドルのSMAPですが、人気が出だしたころには、バラエティーもやるし歌もうたうし、ダンスも踊るといった、これまでのアイドルでは考えられない、“なんでもあり”な集団だったんですよね。
ラブメンも、女性向けAVの美しい世界だけじゃなくもっと幅広い方法で、見てくれる方を楽しませることができる集団を目指しています。
ラブメンは1月から企画をスタートし、候補生は8人。すぐに票が集まって、もう3人がデビューしました。
デビューした男の子たちはけっこう評判がよくて、この先も期待大です。
正直、ユーザーのみなさんの反応がここまでいいというのは予想していませんでした。
こういうことってよそではどこもやっていない。
新人の男の子のデビューがたくさん見られるサイトなんてないんです。
なので、これからGIRL’S CHの特色のひとつにしていければいいなと思っています。
あと、昨年11月に旗揚げ公演をいたしました劇団Rexyが新宿のシアターモリエールで3月18日から21日に第2回公演『7人のギャングスター』を上演することとなりました。
ええ、もうすぐなんです。
今回のお話は、強盗するために集まったギャングたちの中に1人だけ仲間に勘違いされた一般人が紛れ込んでしまって巻き込まれてしまうというコメディー。
前回に引き続き、演出を担当される保木本真也さんが彼らの特徴を見極めた作品を作ってくださっています。
出演は有馬芳彦、北野翔太、北澤剛、麻生蛍太、浅井陽登、東惣介、石井由多加、長谷川直輝、月野帯人(友情出演)。
東惣介さんはSILK LABOの新しいエロメンで、麻生蛍太さんは「ラブメンプロジェクト」からデビューを果たしたばかりのラブメンです。
前回は初めてのことで出演者・スタッフともに手探りの部分もありましたが、そこで舞台の虜になった方もいるそうで、私も今から楽しみです。
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
過去のコラムはこちらでチェック!
<脱こじらせへの道 アーカイブ http://www.tokyoheadline.com/?p=165709http://www.tokyoheadline.com/?p=165709 >