来て、見て!もっと知って!尾州毛織物

一宮市主催 地方創生発信型シンポジウム
『一宮から日本を元気に! ファッションで繋がるマチとマチ ― JAPAN MOVE UP スペシャルトーク ―』2016.2.12 渋谷・Hakuju Hall


「クリエィティブなアプローチが社会の課題を解決する」

 初回は、一宮市、そして尾州毛織物についての紹介やそれを取り巻く環境、尾州毛織物の可能性などについてディスカッションが行われた。一宮市の中野正康市長が、世界でも高く評価されている尾州毛織物の素晴らしさは「国内どころか、一宮市民でさえ、繊維産業に関わっていない限り、知られていない。みなさんとの話の中で、解決のヒントが得られれば」と話し、ディスカッションがスタート。尾州毛織物の優れた点、一宮で生産することの利点などを明確にしつつ、三越伊勢丹の落合バイヤーやリバースプロジェクトが行ってきた、未使用のエアバッグを使用したプロダクツや、綿を紡績にした時に出る落ち綿を使用して糸を紡ぎ、それをもとに作ったスーツの例など、社会の課題に向き合いながら取り組んできたプロジェクトなどを見ながら、さまざまなアプローチから尾州毛織物の可能性について考えた。発信もまた課題。それについて長谷部渋谷区長は、「尾州毛織物を“知ること”に渋谷を使っていただければ。渋谷、原宿はおみやげがないなと思うので、尾州毛織物がおみやげになったらっていうのも考えられます。クリエイティビティで解決できる問題があると思う」と、熱っぽく語った。

【参加者】愛知県一宮市・中野正康市長、中伝毛織・中島君浩副社長、三越伊勢丹・落合将一バイヤー、東京都渋谷区・長谷部健区長