4・24「K-1」松倉信太郎インタビュー「泥仕合にならないようにしっかり仕留める。日本人の自分が-70kgのベルトを日本に獲り返す」
4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」の-70kgスーパーファイトで秋元和也と対戦する松倉信太郎のインタビューを公開。
——昨年9月以来のK-1参戦となりました。試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「最初は11月にK-1で試合があるかもしれないという話もあったので、自分としても3月・4月に試合する可能性があると思っていました。だから特に驚いたというのはないです。常にK-1に出るための準備はしていました」
——ずばり松倉選手は外国人選手との対戦を希望していましたが、秋元選手に決まったことをどう感じていますか?
「秋元選手どうこうというのはなくて、最近はKO勝ちもしているんで、選手としてすごいと思うんですけど…自分としてはマラット・グレゴリアンと戦いたいと思っていたので、少し気分が下がったところがあります」
——秋元選手とは2012年にKrushで対戦して勝利していますが、どんな印象を持っていますか?
「すごく変則的でやりにくいなと思います。-70kg初代王座決定トーナメントのリザーブファイトではセルゲイ・アダムチャックとスプリット判定までいっているんで、油断していると足元をすくわれる選手だと思います。だから再戦ではあるんですけど、前回の試合は3年前なんで、あまりそこは考えていません」
——松倉選手自身、昨年12月のKrushでは良い形でKO勝利していますが、ここ最近は変化を感じていますか?
「HIORYAが年末と3月に試合があったんで、試合に至るまでの練習や工程を見ていて、感じるものや勉強になることがあったんです。HIROYAもブログに書いてたんですけど、新しく強くなったというよりも本来の自分を出せるようになった、と。自分もどういう精神状態の時が一番強いかを常に考えるようになって、それが変わったところですね」
——松倉選手とHIROYA選手は似ているところがあるのでしょうか?
「はい。自分とHIORYAは重なるところもあると思っていました。HIROYAの試合前のふとした発言とか試合に挑むにあたっての流れが今までとは全然違って、実際にそれで結果も出ているじゃないですか。自分と似ている分、共感できる部分も多かったし、自分の試合前にそれを見ることが出来てよかったです」
——3月の-65kg日本代表決定トーナメントはHIROYA選手のセコンドでしたが、HIROYA選手の奮闘を見て熱くなりましたか?
「むちゃくちゃ熱くなりましたね。準決勝はHIROYAがダウンしたのを忘れちゃいました。本当にHIROYAは見ていて気持ちが出ている試合をやっていたんで、自分も恥ずかしい試合は出来ないと思いました」
——今年最初の試合ですが、どんな1年にしたいですか?
「-70kgは他の階級より身体が大きい分、技術よりも体力面でカバーしたり、技術的に少し劣っているところもあると思うんですね。だからK-1では重いクラスになるけど、KOが少なかったり、いい試合が少なくなってしまう。K-1ではヘビー級を除いて-70kgが最重量級ですけど、やっぱり-70kgはパワー・スピードがあってKO出来る階級というところを見せていきたいです」
——他の階級と比較されることも意識していますか?
「-65kgは日本トーナメントに出るメンバーを見るだけでワクワクしましたけど、もし-70kgだったらどうなるのかな、と。日本人の選手数も少なくて外国人選手が強い階級だからこそ、日本人の強さを見せなきゃいけないと思うし、スーパーファイトでも盛り上がる試合をしなくちゃいけない。秋元選手は変則的ですけど、泥仕合にならないようにしっかり仕留めることを意識しています」
——ずばり秋元選手をきっちり倒して、次こそは海外の強豪と戦いたいですか?
「最初はグレゴリアンとやることを考えたらビビッて眠れないこともあったんですけど、グレゴリアンもすごく繊細でナイーブだと思うし、それを考えたら怖さもなくなりました。しかもグレゴリアンは初代王者の中で唯一防衛戦をやってないじゃないですか。K-1は日本のスポーツなんで、K-1で戦う気がないやつがベルトを持っていてもしょうがない。だから日本人の僕がグレゴリアンからベルトを獲り返したいと思います」