アートに込められたニッポンの美学「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」
Bunkamura ザ・ミュージアム 開催中〜6月5日(日)
歌川国芳「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」弘化2(1845)年頃 William Sturgis Bigelow Collection, 11.28900 Photograph © Museum of Fine Arts, Boston
世界有数の浮世絵コレクションを誇るボストン美術館が所蔵する1万4000万枚を超える国芳・国貞作品から、選りすぐりの170件(約350枚)がやってくる! 同美術館が両作家のこれだけの作品数を出展するのは1876年の開館以来初めてのこと。しかもこれらの作品は一度貸出しされると5年間は公開されなくなるため、今回は非常に貴重な機会となる。
テレビやグラビア雑誌がない江戸時代、浮世絵は歌舞伎スターのブロマイドであり、最新のエンターテインメントやファッションを伝える重要なメディアだった。中でも、人気を博したのが2人の天才浮世絵師、歌川国芳と歌川国貞。彼らは兄弟弟子でありながら、その作風は対照的。国芳は豪快な武者絵と大胆な構図で、国貞は粋な美人画や緻密な表現で、江戸の人々を魅了した。現在では日本のみならず世界も魅了する国芳と国貞。その才能とともに、彼らが伝えた華やかな大江戸エンターテインメントも体感しよう。
歌川国貞 「大当狂言ノ内 八百屋お七」 五代目岩井半四郎 文化11、12年(1814、15)頃 William Sturgis Bigelow Collection, 11.15096 Photograph © Museum of Fine Arts, Boston
ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞
Bunkamura ザ・ミュージアム 開催中〜6月5日(日)
【時間】10〜19時(金・土は21時まで。入館は閉館の30分前まで)
【休】会期中無休
【料金】一般1500円、大高生1000円、中小生700円
【問い合わせ】03-5770-8600(ハローダイヤル)
【交通】渋谷駅 徒歩7分
【URL】 http://www.ntv.co.jp/kunikuni/