修斗がUFC FIGHT PASSで世界配信決定
「UFC FIGHT PASS配信会見」が20日、都内で開かれ、4月23日に開催されるプロフェッショナル修斗公式戦MOBSTYLES Presents「 FIGHT&MOSH」千葉・舞浜アンフィシアター大会からUFC FIGHT PASS(UFCファイトパス)でのライブ配信が始まることが発表された。
UFC FIGHT PASSは月額9.99ドル(契約日数にて価格が変動)でUFC FIGHT NIGHTをはじめとした世界各国で行われる格闘技イベントのライブ配信や過去のUFCやWEC、PRIDE等の試合動画がPC、タブレットPC、スマートフォンなどで視聴できる会員制動画サイト。
日本円にして月額約1000円という安価なことから格闘技ファンの間では人気のサイトだ。
会見の冒頭、舞浜大会の主催者で修斗公式戦を多く主催するサステインの坂本一弘代表が挨拶。
「1年以上の交渉の末、実現しました。総合格闘技を(世界で)一番最初に始めたのが(修斗の創始者で)私の先生である佐山サトル。佐山サトルがMMAを始めなければ今のような状況はなかったかどうかは分かりませんが、少なくとも私はここに立っていることはなかった。誰がMMAを作ったのかということを説明させていただいて、そういうことをUFCの方々にしっかり理解していただいたうえでこういう流れになりました。MMAの中で一番長い歴史を持つ修斗の映像がファイトパスに流れることは歴史を掘り起こす、見直すという意味でも非常に画期的なことだと思います」と経緯を説明。そして「私の先生である佐山サトルが作ったMMAを世界中に広めてくれたUFCには感謝したい」とも話した。
23日の舞浜大会を皮切りに今後VTJ、修斗の後楽園大会を中心に配信。過去の試合については1996年以降のものがアーカイブ化されていくという。
舞浜大会は実況マーク・チネリー、ゲスト解説エンセン井上氏(初代修斗世界ヘビー級王者)、アシスタントにUFCでの同時通訳でおなじみの小池瑞香さんの布陣で配信される。
この日はエンセン氏と小池さんが登壇。初代修斗世界ヘビー級王者であるエンセン氏は「自分たちの時代の選手は、今の選手のようにお金をいっぱいもらってないし有名になってない。戦う心が大事で誇りを持って戦っていたから熱さが違う。そんな昔の試合を見てくれるとうれしい。みんなに分かってほしいのは修斗の試合はアマチュアのような選手は出ないし、ふざけた試合もない。修斗の試合は技術をしっかり持っている完全なプロ選手しか上がっていない。世界中の試合を見るけど、プロのレベルじゃない選手がリングに上がったらダメ。でも修斗は第1試合から最後まで完全に技術がある選手が上がっている。それが修斗の自慢」とエンセン氏らしい表現で修斗の魅力をアピールした。
その後、佐藤ルミナ氏、宇野薫、桜井“マッハ”速人、弘中邦佳ら修斗の元王者に、現在UFCで活躍中で修斗出身の川尻達也、水垣偉弥、田中路教、石原夜叉坊が登壇。それぞれが修斗に対する思いを語った。