SPECIAL対談 劉勇×水内猛【TEAM2020 × JAPAN MOVE UP!「日本を元気に」】

都内で鍼灸治療院やリラクゼーションサロンを経営する医学博士・劉勇と元Jリーガーでサッカー解説者の水内猛とのスペシャル対談。アスリートと、アスリートのケアをする立場で健康について語る。また、水内が実際に劉先生の施術を受け、その感想を語る。

劉勇(りゅう ゆう) Dr. Liu Yong  1958年、中国東北生まれ。中国で外科麻酔医として活躍した後、活動の拠点を日本に移す。1985年に銀座で鍼灸院を開院。政財界・スポーツ界からの信頼も厚く、ビートたけし氏の顔面神経麻痺を奇跡的に回復させたことでも有名。1994年にコリとれーる1号院を開院。2009年には日常使いの鍼灸をコンセプトにした鍼灸治療Dr. Liu Method ハリアップを開院。2010年、劉臨床塾を開塾し、後継者の育成にも力を注ぐ。2011年4月、東北楽天ゴールデンイーグルスコンディショニングGP顧問。2014年12月、総合格闘技PANCRACE専属トレーナーに就任。

腸は第1の脳。腸内フローラを整えることで健康的な日常生活をサポート。

劉「今どこか気になる部分はありますか」
水「現役時代から大きなけがもなく、健康診断でも引っかからないので、基本は健康だと思います。ただ、今でも運動はよくやるので、首回りや肩回り、それにふくらはぎやもも、腰なんかは常に張っている感じがあります。痛いというほどでもなく、筋肉痛のようなものですが…。あと、毎日お酒を飲みますが、内臓は今のところ健康であると思いたいです(笑)」

劉「ちょっと舌を出して見せて下さい。(舌を見て)体に自覚症状がなくても、お酒が問題だというのは、舌を見ただけで分かります。ちょっと膨らんでいるのは、水分の代謝不良です。また真ん中が割れているのは、胃と腸の消化器官があまり良くないですね。顔色から肝臓、脾臓も疲れていそうですし、そこから波及して腎臓にも影響を及ぼしている可能性もあります」
水「そんなにですか!? 日常生活で気を付ける点を教えて下さい」

劉「簡単な事です。それは食事の時間です。大体みなさん食事をするべき時間に食事をしていない。例えば夕食を9時や10時に摂って、朝は食べない。そしてお昼は11時半ごろがベストなのに、3時ぐらいにしちゃうとか。健康診断で胃の検査をする時は、前日は夜8時までに食事を済ませて、朝は抜いてくださいと言われません? それは、次の日に胃カメラを入れたら空っぽだから。夜の8時に食事をしたのに、翌朝にはないんですよ。だから朝食はちゃんと摂らなければいけない。朝に先取りしたものが吸収されるので、朝食に何を取るかが非常に重要です。食事のパターンはどんな感じですか?」

水内猛(みずうち たけし) 元サッカー選手、スポーツキャスター。高校卒業後の1991年に三菱自動車工業へ入社、1992年からは社員選手として浦和レッドダイヤモンズに入団。後に、ブランメル仙台(現ベガルタ仙台)に移籍し1997年で現役引退。引退後はホリプロに所属し、『REDS TV GGR』のキャスターを務める等、スポーツ番組を中心に活躍。

水「朝食は、7時ぐらいに青汁とハンバーグなどの肉料理とお味噌汁など。昼食は11時半から12時ごろに青汁と好きなもの。でも炭水化物はとらないようにしているので、お弁当などの時はごはんは残すようにしています。夜は6時か7時ぐらいに、ビールを飲みながらつまみを食べる。その後は妻とワインを2人で2本ぐらい飲み、11時には寝る。大体そんな生活です」

劉「青汁や朝昼晩のバランスはそんなに悪くないけど最後のお酒が最悪です(笑)。あとは、もう少し腸内細菌のバランスを気にしていただいたらいいと思います。腸は第2の脳といわれていますが、僕は第1の脳だと思っている。特にビフィズス菌を取り入れるといい。赤ちゃんのお腹の中は95%ビフィズス菌で、善玉菌が多い。善玉菌は免疫力が強くなるので、赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲んでいるうちは絶対に風邪をひきません。ビフィズス菌は生まれつき人間の持っている菌で殺菌作用があるので、積極的に摂るようにすれば、腸内細菌のバランスが良くなると思いますよ」

人間の体は小宇宙。内臓の働きと血液の循環が脳を動かし、
健康な肉体を作る。

劉「全体のツボ、経絡が滞っていますね。内臓のケアと血液の循環は常に経絡を刺激していかないと体調を維持するのは難しい。何か自分で体調管理していますか?」
水「運動するとか、マッサージに行くぐらいです。すごい筋肉痛になったとしても、ほうっとけば治るだろうというのがあるので特別なケアはしていません」

劉「軽い痛みや筋肉痛だからとほうっておく人はよくいますが、結局痛みや疲労を溜めることになるんです。そうすると、後々大きなケガにつながることが多い。ですから、そこはしっかり注意していかなければいけませんね」
水「お腹をもまれましたが、いつも痛い。自分ではなかなかお腹をもむことはしませんが、やったほうがいいんですか?」

劉「もちろんです。刺激するだけで全然違います。我々の腸の蠕動運動は、心臓と同じで人間の意志でコントロールできません。だから胃と結腸のつなぎ目にある胃結腸反射がエラーを起こすと便秘になったり逆に下痢になったりする。ですから、そういう所をマッサージなどで刺激するのはとてもいいです。筋肉ははっきりいうと頭が悪い(笑)。触った時だけ、マッサージをした時だけ気持ちいいけど、離した瞬間に忘れちゃう。でも内臓はそうじゃない。内臓の神経はものすごくデリケートで、ある程度のメモリーがあるから、覚えている。また最近ストレッチが流行っていますが、いわゆるインナーマッスルの部分なので体にはいいです」
水「では、月に1度マッサージと、鍼ではどちらがいいんですか?」

劉「絶対的に鍼です。だって体に侵入しますから。まして1本の鍼を入れたら、おおよそ20本以上の毛細血管が切られるんです。それを修復するために体が新たに再生しようとプログラムを作る。ツボに打たれたことで、脳が反射的にプログラムを作って再生するんですね。また、その影響で体全体の新陳代謝がすごく活発になります。ですから、鍼の効果というのはそこだけではなく全身に作用するのです」
水「本当にすっきりしました。腰が張っていましたが、ほんの数分で全体的にほぐれました。先生、天才ですね」

劉「いえいえ、私ではなくて体が教えてくれるんです。人間の体は宇宙人。テレパシーを持っているので体を触った瞬間にわかる。この不思議な小宇宙の変化はものすごい。内臓が吸収したものが脳を養うので、ぜひこれからも腸内環境、そして血液の循環を気にしてみて下さい」

Dr. Liu Methodの治療院・サロン
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