ココロに響く音。『ATOMIC』Mogwai

 スコットランドはグラスゴー出身のポストロックバンド、モグワイ。彼らは轟音のギターやライブハウスに針を落としても聞こえそうな繊細極まりないサウンドを用いて、自らの存在を世界に知らしめ続けている。最新作となる本作は、昨年、英BBCが、原爆投下70年に合わせ放送したドキュメンタリー『Atomic:Living In Dread and Promise』のサウンドトラックをリワークし、コンパイルした作品だという。美しくもあり、恐ろしくもあり、アトミックのさまざまな側面を音にした印象的な作品。ボーカルのスチュワート・ブレイスウェイトは本作を「バンドとして関わった中で最も強烈で充実したプロジェクトのひとつ」と位置づけている。バンドは本プロジェクトにあたり、平和記念公園を訪れている。

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