小澤海斗インタビュー -55kg王者・武尊は成り上がるための踏み台にすぎない!

「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg世界最強決定トーナメント~」(6月24日、東京・国立代々木競技場第二体育館)のスーパーファイトに出場する小澤海斗のインタビューを公開。

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――今回のK-1参戦が決まった時の心境を聞かせていただけますか?
「やっと来たかって感じですね。デビューする前からK-1で試合をしたかったんで」

――オファーが来るのが遅いくらいですか?
「はい、遅すぎです(苦笑)。自分は新生K-1旗揚げ戦のプレリミナリーファイト第1試合に出てるんですよ。だから早く(K-1に)出せって思ってました」

――小澤選手は格闘技をやる上でK-1からどんな影響を受けましたか?
「とにかくカッコいい。そう思ってK-1を見てきました」

――小澤選手が最初に始めた格闘技は空手ですよね。
「幼稚園の年長で空手を始めました。親に空手か水泳のどちらかをやりなさいと言われて、最初は自分が水泳、双子の弟が空手をやってたんです。それで弟の空手を見に行った時に空手のほうがかっこいい、殴ったり蹴ったりするほうが面白いと思って、自分も空手を始めました」

――小澤選手はK-1ジムEBISU小比類巻道場に所属していますが、小比類巻貴之代表とは小学生の時に出会っているんですよね?
「そうっすね。自分の空手の先生が黒崎(健時)先生と師弟関係で、その縁で会長が道場に来たんですよ。それで自分の先生と会長が1225段ある階段を何往復もする練習をすると聞いて、自分も参加させてもらいました。それが会長と知り合ったきっかけです」

――その出会いがきっかけで高校卒業後に上京して小比類巻道場に入門したわけですね。
「格闘技をやるなら会長のもとでやろうと思って上京しました。いきなり道場に行って会長のことを待ってたんですけど、その日は会長に会えなくて。次の日にもう一度、道場に行って入門しました」

――では小澤選手にとってK-1や小比類巻会長から受けた影響は大きいのですね。
「はい。むちゃくちゃデカいっす」

――今回は待望のK-1本格参戦です。K-1のリングでどんな自分を見せたいと思っていますか?
「素の自分を見せたいっす。今までは結構猫かぶってたというか、素の自分を出さないようにしてたんです。会見や取材が終わって家で寝てると『これ、俺に合ってねえよな』って、ずっと思ってて(苦笑)。俺ってもともと言葉使いも悪いし、性格も良いか悪いか分からないけど、普段はこんな感じなんです。だからK-1では猫かぶるのをやめて、素の自分でいきます」

――記者会見では挑発的な言葉を連発していましたが、今は自分が思うがままに発言・行動しているのですか?
「はい。昔は謙虚な自分でいこうと思ってたんで、しゃべる時には言葉を選んだり、すごく気を遣って素の自分を出さないようにしてたんです。でももう虚構を演じるのは終わり。記者会見の俺が素の俺です」

――しかもいきなり-55kg王者の武尊選手と対戦することになりました。武尊選手のことはどういう目で見ていましたか?
「Krushでは武尊と同じ-58kgだったし、俺は2015年にWILDRUSHリーグに出て、そこで優勝したら武尊の持つベルトに挑戦できるはずだったんですよ。そしたらリーグ戦の途中で武尊がベルトを返上しやがって。あれでモチベーションがガタ落ちっす(苦笑)」

――小澤選手としてはデビューした時からいずれ武尊選手を倒してやろうと思っていたわけですか?
「それはずっと思ってました。毎回俺のほうが強いと思って見てたし、これは俺が成り上がるためのステップなんで、早く食ってやりたいです」

――とはいえ武尊選手はK-1で無敵のチャンピオンで、国内外の強豪が武尊選手に挑んで敗れています。ずばり今まで武尊選手と戦ってきた選手と自分は違うと思ってますか?
「もちろん。今まで武尊と戦った選手はキックボクシングをやってるんですよ。でも俺は武尊と喧嘩しにいくんで。なんなら素手でやりたいくらいですよ。そっちのほうが好きだし」

――会見でも一触即発のにらみ合いになりましたが、あの場で戦いたかったですか?
「そうっすね。あれは興奮して楽しかったっす。会見場に行くまで武尊のことを考えると、ずっとイライラして震えてたんです。移動中も舌打ちばっかりしてました(苦笑)」

――これからK-1でどう暴れていきたいですか?
「まずは武尊を倒す。そこからがスタートです。あいつのベルトを奪って俺がチャンピオンになります」