修斗新時代の幕開け!飛鳥が澤田を破り世界王座獲得

澤田の下からの攻撃をしのぎ鉄ついを落とす飛鳥(撮影・蔦野裕)

 プロフェッショナル修斗公式戦(17日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われた修斗世界フライ級チャンピオン決定戦で飛鳥拳が澤田龍人を2R4分41秒、KOで破り、第6代王者に就いた。

 今大会は後楽園ホールの公式戦でケージを解禁、ラウンドガールの採用、久しぶりの女子の公式戦「浅倉カンナvs檜山美樹子」がマッチメークされるなど新時代を感じさせる大会となった。

 今回の決定戦は前王者・内藤のび太の王座返上に伴い行われたもの。
 飛鳥は内藤と同門ということで、2014年に行われた同級インフィニティリーグで優勝したものの挑戦を見送り、澤田が先に挑戦した経緯もあったことから、飛鳥にとっては満を持しての試合となった。

 同リーグ戦で一度対戦した2人だが、その時は飛鳥がフルマークの判定勝利を収めていた。しかしタイトル戦を経験した澤田は大きく成長。この日はキレ味を増したタックルで主導権を握ると、チョークスリーパーであわやの場面を演出。あと一歩のところまで追い詰めたが、2Rに入ってやや失速したところで飛鳥が一瞬のすきを突いたハイキックで形勢逆転。粘る澤田をパウンドの連打でKOした。

久々の女子の試合は浅倉が1R3分43秒、チョークスリーパーで一本勝ち(撮影・蔦野裕)

 飛鳥は昨年5月に猿丸ジュンジにKO負けを喫しており、取りあえずその借りは返さなければいけない。そしてこの日はフライ級に転向した猿田洋祐が初の国際戦でルイス・ゴンザレスに判定ながら圧倒的な実力差を見せ完勝。

 群雄割拠のフライ級戦線、まだまだ目が離せない状況が続きそうだ。
 セミファイナルのフェザー級戦では石橋佳大が約1年5カ月ぶりの復帰戦で新鋭・安藤達也に2R2分4秒、スリーパーホールドで一本勝ち。この日はHEATなどで活躍していた祖根寿麻が修斗初参戦で元ライト級環太平洋王者の土屋大喜を判定で破るなど、フェザー級戦線も役者が揃ってきた。