9・19「VTJ 8th」でリオン武vs内村洋次郎

リオン武(左)と内村洋次郎

 VTJ実行委員会が8日、都内で会見を開き、「VTJ 8th」(9月19日、千葉県・舞浜アンフィシアター)の新たに決定した4カードを発表した。

 冒頭、実行委員会の坂本一弘氏が「VTJらしいヒリヒリとした戦いをお見せできるマッチメーク」と前置きして発表したのは「リオン武vs内村洋次郎」「松本光史vsアレックス・リッチ」「澤田龍人vsアンソニー・ドゥー」「武田飛翔vs山本勇気」の4試合。

 リオンは第5代、第8代修斗世界ライト級王者。昨年5月の修斗公式戦以来、約1年4カ月ぶりの復帰戦。内村は初代ZSTウェルター級王者。VTJには2度目の参戦。互いに打撃を得意とし、どちらが勝つにしてもKO決着必至の対戦となる。

 リオンは「前から自分の動きができなくていろいろ考えていた。今年に入ってウェイトトレーニングを始めたらだいぶ変わった。格闘技の動きとウェイトトレーニングがリンクする時に試合をしたいと思っていて、今回はタイミングが良かった」と参戦の経緯を語り、内村については「タイプ的に好きな選手で試合をよく見ている。倒したい」と話した。

 内村は「2回目のVTJ。前回負けて、トップ戦線から離れる形になってしまった。リオン選手に勝ってトップ戦線に残りたい。ぶっ飛ばします」とコメントした。

左から武田、松本、リオン、坂本氏、内村、澤田、山本の各選手

 松本は現修斗世界ウェルター級王者。相手のリッチはカナダのライト級ランキング4位の強者。現在10勝3敗の戦績を誇り、10勝中5つがKO勝ちという強打の持ち主。

 松本は「世界王者になってから初めての試合。王者に恥じないような試合をしたい。しっかりフィニッシュして世界に修斗の力を見せたい」と話した。

 初めての国際戦となる澤田は7月の修斗後楽園大会でフライ級王座決定戦を戦ったばかり。しかし「7月の試合は何もできずに負けてしまって、早く試合がしたいと思っていた時にオファーをいただいて、すぐに受けました。前回の敗戦を含め全部取り返せるような試合をしたい」と参戦に踏み切った。

 また修斗ウェルター級世界ランカーの武田がGRACHANなどで活躍する山本を迎え撃つ。

 武田は「山本君は結構いい選手で個人的に好きだったので、当日は僕らが全部かっさらおうと思っています」、山本は「武田選手は打撃が得意な選手と聞きましたので打ち合って、圧倒的に勝とうかなと思っています。修斗の世界ランカーなので、踏み台にしていこうと思っています」とそれぞれコメント。また山本がVTJについて「先のステージがしっかりつながっているという感覚があるので、チャンスだと思っています」と言えば、武田は「踏み台にはならない。取りあえずいま修斗の環太平洋の王座が空位になっているので、この試合に勝ってしっかりアピールしたいし、隣にいる世界王者の松本選手のベルトを獲るためにも障害になる選手は片っ端から倒していって、みんなが納得する形でタイトルマッチをして勝ちたいと思っている。ここでつまずいてはいられない。しっかり圧倒的に勝ちたい」とともにこの一戦を勝ってステップアップにつなげたい考えを見せた。