伊原剛志が食の天才を熱演! 築地の「おいしい」いっぱいのドラマ『ヤッさん〜』人気上昇中

『ホームレスの矜持ってもんがあるんだよ…!」。伊原剛志が、築地を走り、時には新大久保までも走っちゃう人情喜劇、金曜8時のドラマ『ヤッさん〜築地発!おいしい事件簿〜』(毎週金曜夜8時、テレビ東京など)。放送回を重ねるほどに、その楽しさがじわじわと広がっている。

 金曜よる8時という、かなりの人がおなかをぐうぐうと言わせている時間帯に、日本蕎麦、韓国料理、ビーフシチュー、そして揚げたてのカキフライと、おいしいものが次々と画面に映し出される。見ているほうは、自然と唾液をごくり、だ。でもその料理、たいていの場合が危機にさらされていて……。

 いろいろな「おいしい」はタダではやってこない。このドラマでは、たくさんの問題と一緒にやってくる。グルメレビューサイトへの心ない書き込み、自慢の味を広くに届けたいと思ったゆえの店拡大が招いた不運、父と息子の対決……。宿なし無一文だが食の天才のヤッさん(伊原剛志)は毎回、弟子のタカオ(柄本佑)とともに、築地を走り回りながら、そういった問題をシアワセなカタチで解決に導いていく。

 なぜヤッさんはそこまで付き合うのか——。放送回を重ねるなかで、ヤッさんのミステリアスな過去も少しずつ明らかになってきている。腹筋背筋とランニングにいそしむヤッさんは、かつては料理人で自分の店をオープンさせる寸前だったことなど、ヤッさんの過去は、今後のドラマの展開にも大きな影響を与えていきそうだ。

「食べ物を誰よりもおいしそうに食べられる」と自負するという伊原の食べっぷり、実際に築地の仲買人を招いての築地セットを制作したエピソードなど、メインのストーリー以外の部分でも楽しめる。1度はもちろんリピートして味わいたい作品だ。

 ドラマもいよいよ半分まで来たというところ。ここから1話も見逃せないぞ!
『ヤッさん〜築地発!おいしい事件簿〜』は、毎週金曜夜8時、テレビ東京などで放送中。