格闘家イケメンファイル Vol.56 褐色のK Soul Fighter 江川優生(えがわ・ゆうき)
褐色の肌、整った顔立ち、そして格闘家ならではの、引き締まった身体…。どこからどう見てもイケている江川優生は、弱冠18歳のファイターだ。
「よく日サロで焼いているのかと言われますが、ハーフなので(笑)。父が日本人で、母が中国とスペインの血が入ったフィリピン人です。自分自身は生まれも育ちも東京の足立区。地元は好きですよ。若者がちょっとグレていて、治安の悪いイメージがあるかも知れませんが(笑)。近所のおじさんとかおばさんは常に声をかけてくれますし、すごく優しい。そんな下町のいいところがたくさん残っています」
格闘技を始めたのは、父親の影響
「僕が生まれた時は肩のケガのため、やっていませんでしたが、父親がもともとボクシングをやっていたので、小さいころからボクシングをやらされていました。といってもまだ幼かったので、遊び程度でしたが、ちょっと大きくなってから空手を習わされて。もともと姉が空手をやりたいって言いだして、習う事になったんですが、なぜか自分も連れて行かれて、気が付くと習っていた(笑)。ただ、父もプロの格闘家になるとは考えていなかったと思います。趣味程度で好きになってくれればというぐらいだったんじゃないかな。僕自身は中学校の時に、友達の紹介でキックボクシングジムに体験に行ったら、すっかりハマってしまって。空手とは雰囲気がまったく違ってすごく楽しいなと思った。空手は礼を重んじ、シーンとしていて、黙々と練習する感じだった。それに対して、キックボクシングは、音楽をかけながらワイワイ練習するというスタイルで自分に合っていたと思います」
プロを目指したのはいつ?
「キックボクシングを始めて3カ月後ぐらいからアマチュアの試合に出るようになりました。しかし、特にタイトルを取るわけでもなく、アマチュアの成績はそんなに良くなかった。でもジムの先輩の神戸翔太さんがプロの試合に出ていて、見に行くうちに自分もこういう所でやりたいなと思うようになりました。試合会場はアマチュアとは全然雰囲気が違い、お客さんの熱意とか、試合のレベルの高さに圧倒された。でもだからこそ、そのリングに上がりたいと強く思いました。プロになった事を喜んでくれた父からのプレッシャーはないといえば嘘になりますが、今はそれも力に変えて強い格闘家になりたいと思っています。父からは、“常に謙虚であれ”と小さいころから言われて育ちました。私生活でも格闘家としてもそうあろうと、その言葉は大切にしています」
プライベートの楽しみは…
「中学の時に部活でサッカーと水泳をやっていたので。以前は近くの公園で友達とサッカーやフットサルをやったりしていましたね。今は泳ぎに行ったり、ファッションが好きなので買い物に行ったりですかね。好きな芸能人は三代目 J Soul BrothersのELLYとか。似てる? たまに言われます(笑)。女性もハーフっぽい子が好きです。ローラとかマギーとか。それで明るくて、気が使える女性なら最高ですね。僕だけじゃなくて、僕の友達もいたら、その友達にも気を使ってほしい。普段は練習ばかりで、なかなか家族と過ごす時間が取れないので、練習のない日曜日は一緒にご飯を食べたりとか、なるべく家族といる時間を作ろうと思っています」
格闘技の魅力と将来の夢
「人を殴って勝った時にみんなに褒められるスポーツってなかなかないですよね(笑)。あの達成感は何とも言えないです。練習で追い込んで、追い込んで試合に出場して結果を出す。そんな時に、苦しい練習に耐えて、やってきて良かったなって思いますね。減量も含め、数カ月先の試合に合わせて、自分の体を調整し、下手すると一瞬で勝負が決まる。つくづくすごいスポーツだと思います。でも勝った時のあの感情があるから、やめられない。みんなそうなんじゃないでしょうか。そして自分が勝つ事で、応援してくれる周りが喜んでくれる。そういう刺激を与えられることもうれしいですし、素直に自分の励みにもなる。応援してくれる人がいるから頑張れるというのもあります。ゆくゆくは、もちろんKrushやK-1でチャンピオンになって、武尊選手みたいに、格闘技界を盛り上げていけるような選手になりたい。そして5年後は格闘技界のトップの選手になって、自分の事を知らない人がいないぐらいになりたいですね」