写真表現の未来『杉本博司 ロスト・ヒューマン』展

東京都写真美術館 開催中?11月13日(日)

杉本博司 《パラマウント・シアター、ニューアーク》 (スタンリー・クレーマー『渚にて』1959) 2015年 ゼラチン・シルバー・プリント  cHiroshi Sugimoto/Courtesy of Gallery Koyanagi

 東京都写真美術館リニューアル・オープンおよび総合開館20周年記念として、杉本博司の個展を開催。

 杉本は、1970年代からニューヨークを拠点に活動。大型カメラを用いた写真表現で国際的にも高い評価を得ており、現代美術や建築、デザイン界にも多大な影響を与え続けている。

 本展覧会では、人類と文明の終焉という壮大なテーマのもと、世界で初めて発表となる新シリーズ〈廃墟劇場〉に加え、本邦初公開の〈今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない〉、さらに新インスタレーション〈仏の海〉の3シリーズを2フロアで展示する。

〈今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない〉は、文明が終わる33のシナリオを、自身の作品や蒐集した品々などから構成し、表現したインスタレーション。ちなみに本展後の展示は予定されておらず、鑑賞できる貴重な機会となるのは間違いない。

 ワールドプレミアとなる〈廃墟劇場〉は、杉本が1970年代から制作している〈劇場〉が発展した新シリーズ。アメリカ各地の廃墟と化した映画館を探しだし、スクリーンを張り直した舞台を正面から撮影した作品。作品それぞれには、撮影時に上映した映画について作家自らの言葉が綴られる。

【時間】10?18時(木金は20時まで。入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(10/10は開館)、10/11【料金】一般1000円、大学生800円、中高生・65歳以上700円 ※10月1日の都民の日は無料【問い合わせ】03-3280-0099【交通】JR 恵比寿駅東口より徒歩約7分 恵比寿ガーデンプレイス内【URL】 http://topmuseum.jp/