写真表現の未来 『トーマス・ルフ展』
東京国立近代美術館 開催中?11月13日(日)
Portrats 《Portrat (P. Stadtbaumer)》 1988年 cThomas Ruff /VG Bild-Kunst, Bonn 2016
高さ2メートルにもなる巨大なポートレート作品などで注目を集めた世界的写真家トーマス・ルフの、日本の美術館では初となる本格的な回顧展。トーマス・ルフは1958年生まれのドイツの写真家。ベルント&ヒラ・ベッヒャーに学んだ“ベッヒャー派”として、現代の写真表現をリードしてきた世界的な写真家の1人。そのテーマは、ポートレート、建築、都市風景、ヌード、天体など、さまざま。しかし、ポートレートを巨大なサイズで見せることによって、一見ありふれた人物写真を不思議で不可解な存在にしてしまう「Portrats」などに見られるように、その表現はユニークで印象的。シンプルな手法で現代人をとりまく世界のありかたについて、新鮮なビジョンを提示してくれる。また、インターネット上に流通するデジタル画像を素材に用いた「jpeg」など、写真というメディア自体もルフ作品の重要なテーマの一つとなっている。
本展では初期から最新作まで全18シリーズを網羅。未発表の新作を含む約120点(東京会場)を展示。
【時間】10?17時 (金曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(10/10は開館)、10月11日【料金】一般1600円、大学生1200円、高校生800円【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】地下鉄 竹橋駅 1b出口より徒歩3分【URL】 http://thomasruff.jp/