芸術の秋は、巨匠の名作も現代アートも楽しむべし 蜷川実花展「Light of」

小山登美夫ギャラリー 10月21日(金)? 12月3日(土)
《Light of》2015 cmika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

『六本木アートナイト2016』初日の21日に、六本木に新たにオープンするギャラリービルcomplex665ビルに、小山登美夫ギャラリーが北参道から移転。新たなギャラリースペースをオープンする。

 六本木での第一回目の展覧会は蜷川実花展。本展では今年、新作写真集を発売した「Light of」シリーズを展示。本シリーズは、花火や野外フェスなど暗闇できらめく光を、画面からあふれんばかりにとらえ、その場にいる人々の一瞬を見る者にも伝えていく、美しくも力強い鮮烈な作品。閃光を享受する人々が放つのは熱狂か欲望か、それとも陶酔か。一方で、闇に浮かび上がった花火に向かって伸ばされる多くの手は、まるで光に救済を求めているかのようにも映る。
 光を感じれば感じるほど、濃さを増す暗闇。光をとらえると同時に闇からも目をそらさない、蜷川のまなざしに視線を重ねてみては。

蜷川実花展「Light of」
【時間】11?19時【休】日月祝
【料金】入場無料
【問い合わせ】03-6434-7225
【交通】日比谷線 六本木駅出口1Bより徒歩3分 complex665ビル 2F
【URL】 www.tomiokoyamagallery.com  ※10月21日よりオープン