シュートボクシング「S-cup」参加選手発表 RENAが女子初のメーン
シュートボクシング(SB)の2年に1度の祭典『SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2016』(11月11日、東京・TDCホール)で行われる世界トーナメントに出場する8選手が発表された。
日本勢はS-cup世界トーナメント2014王者・鈴木博昭、SB日本スーパーライト級王者・MASAYA、REBELS 65kg王者・水落洋佑、WBCムエタイ日本スーパーライト級/INNOVATIONスーパーライト級王者の山口裕人の4選手。
海外からは前回準優勝のザカリア・ゾウガリー、9月のRIZINでK-1の木村“フィリップ”ミノルを1R7秒KOで倒したチャールズ“クレイジーホース”ベネット、元WMC世界ライト級王者・タップロン・ハーデスワークアウト、ABWライト級王者・HIDEKIの4選手。
会見には日本人4選手が出席。
鈴木「SBで一番大事な花形舞台。この日に優勝するためにすべてを賭けます。出場選手の中で一番大きなカップを持って、優勝をもぎ取りにいきます」
MASAYA「大きな世界トーナメントに出させていただくということで気合が入っている。優勝を目指すというのもそうなんですが、まずは1回戦をなんとしても突破できるように一生懸命練習して頑張っていきたい」
山口「S-cupという大きな大会に呼んでもらったからには、めっちゃ盛り上げたい。本気で優勝を狙いたい」
水落「自分も優勝目指して一生懸命練習して頑張りたい」
とそれぞれコメントした。
鈴木が言うとおりS-cupはSBで戦う男子の選手にとっては最も重要な大会。しかし今大会のメーンは女子のRENAが取ることがシーザー武志会長から発表された。
RENAは「後楽園ホールでメーンを張りたいとお願いしてきましたが、まさかS-cupでのメーンをいただくことができました。30年以上の歴史のあるSBで女性がメーンというのは過去にも、多分これから先も私しかいないと思うので責任重大ですが、知名度も試合内容も今は私がシュートボクサーの中では一番だと思っているので、メーンイベンターらしくしっかり締めくくりたい」と力強く宣言。そして「最近は入場からお客さんと一体になって試合を楽しむことができているので、入場から一緒に楽しんでほしい。試合は悶絶の左ボディーでKOしたい。TDCホールなので今の知名度があれば満員にできると思う」と話した。
男子のエース格である鈴木はRENAがメーンとなったことについては「最近活躍しているし、知名度が一番あるのは分かっていますが…トーナメントで決勝で最高の試合をしてハッピーエンドで締めくくるというつもりが、ちょっと変わったなという感覚。僕は僕の120%の力でファイトするので、僕の最高の姿をお客さんに見せたいと思っています」と複雑な表情を見せながらも優勝という結果を残して巻き返しを狙う。
トーナメントの組み合わせとRENAの対戦相手については後日発表。
シーザー会長はトーナメントについては「世界大会なので日本人vs外国人にしたいと思っているが、ファンに喜んでもらえるカードを組みたい」、RENAについては「今まで世界戦の候補に挙がった選手のなかで、RENAと戦ったらすごい試合になるんじゃないかと思う選手が一人いる。他にも何人かいるがこれから探っていきたい。RENAが苦しむような選手をぶつけたい」とそれぞれ話した。
またスペシャルワンマッチとして「SB日本スーパーバンタム級タイトルマッチ」王者・内藤大樹vs挑戦者・植山征紀と「初代SB日本女子ミニマム級(48kg)王座決定戦」MIO vs Union朱里の2試合が併せて発表された。女子のタイトル戦はシーザー会長がこの場でワンマッチから格上げした。
なお今大会からSBは有料動画サービス「SHOOT BOXING MOVIE COMPLEX(仮)」をスタート。SB創設期から過去の大会の映像をはじめ、選手やラウンドガールの企画動画といったオリジナル映像などが月額777円で見放題となるという。