広い世界が、見えてくる 山口晃展 「室町バイブレーション」

Mizuma Art Gallery 11月2日(水)?12月17日(土)
参考図版『ショッピングモール(部分)』2015年 cYAMAGUCHI Akira, Courtesy Mizuma Art Gallery

 大和絵風などと評される画風で注目を集めている画家・山口晃の新作個展。

 全国各地での展覧会はもちろん、2013年には画家のユニークな視点から日本美術を読み解いた『ヘンな日本美術史』で小林秀雄賞を受賞、本年は山梨県立富士山世界遺産センターのシンボル絵画として5.4×7.7メートルもの壁画を制作するなど、目覚ましい活躍を続けている。

 本来は西洋絵画の素材である油絵具を使いながら、日本の伝統的絵画のスタイルを継承した山口の作品は、日本と西洋、古典と現代が同次元に存在する、時空を超越した世界を生み出していく。本展では、室町(から明治以前の)絵画と20世紀以降の現代美術の流れに共振性をみる、という観点で制作した作品を発表。複数の、一見まったく異なるモチーフが山口の中で共振し、立ち現れた絵画や立体、インスタレーションが会場内で展開する。

【時間】11?19時【休】日月祝【料金】入場無料【問い合わせ】03-3268-2500【交通】地下鉄 市ヶ谷駅5番出口より徒歩5分【URL】 http://www.mizuma-art.co.jp/