設楽 統 コント職人・バナナマンの頭脳がひと息つく時間

SPECIAL INTERVIEW

毎年恒例の夏のライブDVDが2月に発売。ほかの芸人からも“コント職人”と呼ばれ、一目置かれているバナナマンの新ネタ披露単独公演とあってライブはいつも超満員。DVDを楽しみにしているファンも多い。帯で朝の情報番組のMCを務めるほか、レギュラー番組も多く多忙な設楽が、ライフワークのライブについて語る。

撮影・神谷渚

「ここ数年ずっとなんですけど、今年も1年あっという間でした。気がついたら年末という感じ」と言う設楽。テレビ番組出演数では毎年トップ争いをし、その他にもラジオのレギュラーや活字の取材対応など、超多忙な毎日を送る。そんな中、原点ともいえる夏のライブを今年も開催、ファン待望のDVDも発売。「いつも夏にライブをやるので、それが終わったら、1年が終わりみたいな感覚になるんですけど、それにしても今年は本当に早い。10月とか記憶ないですもん(笑)。今回のライブは、回数は変わらなかったんですけど、ここ数年やっている日程より1日少なかったんです。仕事の関係でギュッと詰まっちゃって。そうしたらなんかあんまり…DVDの撮影日が1日早まったりとかあって…。だからあんまりうまくできなかった(笑)。本当はもうちょっと稽古とかもやりたいんですけど、なかなかできなくて。ライブはデビューからずっと続けていて、いつももうちょっとやりたいなと思ってはいるんですけど…。DVDは後々残るから、ちゃんとしたものを残したいと思うんだけど、ちょっと合わなかったなっていう事がたまにある。まあ、どうしようもないので、しようがないかと(笑)。大幅なミスとかはないんですよ。セットが落ちてきたとか、セリフが全部飛んだとか(笑)。でもお客さんには分からないと思いますが、細かいところは、ああだったな、こうだったなって。また、映像で見ると俯瞰で見られるので、毎回何かしら反省点はありますね」

 ネタ作りは環境作りから。

「ネタは出来上がっちゃうと楽しいんですけど、生みの苦しみといいますか、それまでが辛すぎてライブが終わるとあまり覚えてない(笑)。以前は夜中とか、明け方にかけて作っていたりもしたんですけど、朝の情報番組をやるようになってから、どこかで1回切って帰らないとならない。そうするとだんだん間に合わないかも…やばいぞ、やばいぞって(笑)。また、年のせいかできたものを覚えるのも遅くなって(笑)。だからライブが終わった瞬間に忘れちゃう。思い出したくないっていうかね。で、後から映像を見て、こんな感じだったんだとか、面白いなとか(笑)。ネタを作るのは、稽古場に入ってから。ライブの前にみんなが集まりだしてから、始めます。昔は家でも書いていましたけど、今は稽古場がほとんど。完全に集中したいので、稽古場をフル装備して環境を整えています。要は、自分たちが居心地のいい空間を作る。IHヒーターや冷蔵庫を置いて、ご飯も作れるようにしている。カレーとか、今年は流しそうめんもよくやりました(笑)。あとは仮眠をとれるように、簡易ベッドもあります。できる時は1日で3本くらい書いちゃう時もありますが、書けない時は2?3週間何も出ないことも。期限が決まっているので、最終的には絞り出していますけど」

撮影・神谷渚

 煮詰まった時の気分転換は?

「食べること。ほんと飯ぐらいですね。あとは、タバコ。昔はどこでも吸えたけど、今は大体室内が禁煙なので一回外に出て、喫煙所に行かなきゃいけない。それが面倒臭いなと思う反面、逆にそういう時間が、煮詰まった気分をリセットするかも知れないと最近は思います。外に出てぶらぶらしながら、気分を切り替える。だから俺なんか、タバコを吸いに行っている時間のほうが長いんじゃないかな(笑)。僕らの仕事って、遊んでいる事もネタになるから、喫煙所でのトークをそのまま幕間のVTRにしたこともありますよ。喫煙所で喋っていたことをそのままやっていることも結構ある(笑)。もう、そのまんま(笑)。タバコは本当に好きですね。僕はお酒を飲まないので、タバコは気分転換にすごく重要。俺ってタバコ好きだなーって思いながら吸ってますもん(笑)。だからタバコをやめようと思ったことは1度もない。なんか今、タバコを吸えるところがどんどん減ってきますよね。それに対して文句を言うつもりはなくて、ダメって言われたら吸わないんですけど、追いやられて汚い所で吸わされる感覚が嫌いで嗜好品なんだから優雅に吸いたいんですよ。シガーバーとか、かっこいいじゃないですか。むやみに外で吸うとか、歩きタバコはしないので、決まったエリアで優雅に吸う感じになっていけばいいなと思いますね」 

「bananaman live 腹黒の生意気」

2017年2月2日発売【価格】3980円(税抜)
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