12・18修斗 インフィニティリーグでオニボウズが優勝

【写真①】パウンド連打で北原をKOしたオニボウズ(右)【写真②】試合後に挨拶するオニボウズ(撮影・辰根東醐)

 プロフェッショナル修斗公式戦「インフィニティリーグ2016優勝決定戦」(12月18日、東京・新宿FACE)でバンタム級トーナメントの最終戦2試合が行われ、オニボウズが北原史寛を1R2分38秒、KOで下し勝ち点12とし優勝を果たした。2位は勝ち点10の征矢貴、以下、北原(勝ち点4)、梶川卓(勝ち点2)、藤田ケオン寿大(勝ち点0)と続いた。

 このリーグ戦は早いラウンドで、しかもKO、もしくは一本で勝つと高い勝ち点が与えられる形式。
 昨年行われたフェザー級のリーグ戦では最終戦で2位の小蒼卓也が1R一本勝ちで勝ち点を積み重ねプレッシャーをかけると、それまでトップを走っていた岡田遼がドローに終わり順位が入れ替わるという劇的な結末となった。

 この日は「オニボウズvs北原」「征矢vs藤田」が行われ、征矢と北原にも条件付きながら優勝の可能性が残される混戦模様だったが、終わってみればオニボウズが圧倒した格好となった。

 先に行われたのは征矢vs藤田戦。征矢は判定勝ちでは優勝できないため、1RからKOを狙い果敢に前に出る。藤田は今リーグ戦では勝ち星がないものの、常にアグレッシブな戦いで会場を盛り上げた。この日も何度か征矢のパンチで腰を落とす場面もあったが、判定では1人が19-19をつけるなど最後まで真っ向から打ち合い、意地を見せた。

【写真①】征矢(左)の右ストレートがヒット 【写真②】判定勝ちでは優勝に届かない征矢(右)に笑顔はなかった(撮影・辰根東醐)

 征矢が判定勝利に終わったことからオニボウズは1Rをしのげば負けても優勝、北原は1Rで勝利を収めれば逆転優勝という状況で迎えた最終戦。

 一本を取りにくる北原に対してオニボウズも真っ向勝負。最後は北原の右のキックにカウンターの右ストレートを合わせダウンさせると追撃のパウンドの連打でKO勝ちを収めた。

 オニボウズは「新人王も取っていなくてタイトルとは縁がなかった。今回のインフィニティリーグの優勝でやっとはくがついた。今回のメンバーはインフィニティリーグ史上最強のメンバーだったと思う」とリーグ戦を振り返った。

 このリーグ戦の優勝者にはタイトル挑戦や上位ランカーとの対戦が用意されているのだが、オニボウズは「来年はどんないいことがあるのか楽しみ」と続けた。

 この日は12月の新宿FACE大会恒例の新人王決定トーナメントの決勝戦が行われた。フライ級では箕輪ひろばが大西ヒロトを1R3分25秒スリーパーホールドで破り、新人王に輝いた。箕輪は最年少の18歳。これまで4戦4勝で、うち3つの一本勝ちと1つのKO勝ちと圧倒的な強さを見せここまで勝ち上がってきたが、その勢いそのままにこの日も大西を圧倒した。

 フェザー級は打撃の中本龍平と極めの一條貴洋という構図となったが、1R早々にタックルからバックを制した一條が終始主導権を握り、3-0の判定で勝利を収めた。

 ウェルター級は長田拓也が得意なグラウンドの展開に持ち込み間宮昇仁の打撃を完封。2R終盤にマウントを許し、冷やりとする場面もあったが、2-0の判定で勝利を収めた。

 バンタム級は黒石大資と鎌田悠介が対戦。ストライカー同士の対戦となったが、鎌田がグラウンドの局面で圧倒し、3-0の判定で勝利を収めた。

〈新人王決定トーナメント決勝戦〉【写真①】フライ級は箕輪(上)が一本勝ち 【写真②】フェザー級は一條(上)が終始主導権を握る 【写真③】ウェルター級戦。バックマウントを取ってパウンドを落とす長田(上) 【写真④】バンタム級は鎌田(左)が制す(撮影・辰根東醐)