12・31RIZIN無差別級トーナメント ミルコが3連続KOで優勝

ミルコ(右)の左フックがアリアックバリの顔面に炸裂’(撮影・蔦野裕)

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」が12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

 無差別級トーナメントの決勝はミルコ・クロコップvsアミール・アリアックバリで争われ、1R2分2秒、KOでミルコが勝利を収め、トーナメントを制した。

 ミルコはこの日行われた準決勝でバルトと対戦。バルトが2回戦の高阪剛戦同様、巨体を利した突っ張りでミルコをコーナーに押し込む。しかしミルコが強烈な左ひざをバルトのどてっ腹にぶちこむとバルトは悶絶して体を離し、逃亡。追いかけたミルコがダウンしたバルトに鉄槌とパウンドの連打を浴びせ、1R49秒でKO勝ち。ほぼノーダメージで決勝に進出した。

 一方のアリアックバリは準決勝でワレンティン・モルダフスキーと対戦。組みついてテイクダウンはさせるものの、極めることができずモルダフスキーの反撃を許す展開に。結局フルラウンドを戦い、2-1の判定で辛くも決勝に勝ち上がった。

ミルコ(右)の膝蹴りでバルトは悶絶’(撮影・蔦野裕)

 総合格闘技のキャリアが浅く、2回戦のヒース・ヒーリング戦でも2Rに入るとスタミナに不安を見せたアルアックバリに対し、ノーダメージで勝ち上がりトーナメントの戦い方に熟知しているミルコ。

 決勝では、プレッシャーをかけて前に出るアリアックバリをいなしたミルコが狙いすましたカウンターの左フックでアリアックバリをダウンさせる。すぐに立ち上がったアリアックバリだったがミルコが追いかけ左フックで再度ダウンを奪うとパウンドの連打。レフェリーが止めてミルコがTKO勝ちを収め無差別級グランプリを制した。

 ミルコは試合後「ハードなトーナメントだった。キング・モーも、レスリングの世界チャンプのアリアクバリも、それぞれ特徴的。バルトはジャイアントで重かった 。MMAスキルはないが、重さが難敵だった。アリアックバリは将来有望だろう。結果的にすべてフィニッシュにもっていけた、よい流れのトーナメントだった。今後のことは考えてない。いまはひたすら休みたい。早くクロアチアに帰って家族とゆっくり過ごしたい」と話した。