KEY WORD で見るニュース【2016.12.23〜2017.1.5】

「ミライザカ」「三代目鳥メロ」
 居酒屋チェーンのワタミの新業態。「和民」や「わたみん家」を業態転換させることで「ブラック企業」のイメージを払しょくすることに成功し、業績も復調した。ワタミの業績回復に関し、一部の経済ニュース番組が「ワタミ隠し」の影響が大きいと報じた。ワタミ広報は新業態の屋号については「ワタミという文字を意図的に隠しているわけではない」と回答している。

うるう秒
 標準時と地球の自転による時間のずれを調整するために挿入される1秒。かつては地球が1回自転するのを1日(24時間)とする「天文時」を使っていたが、現在は原子の持つ固有の周波数を基に時間を厳密に定義する「原子時」を使用しているため、天文時との間にわずかなずれが生じてしまう。これを解消するため数年に1度、世界同時に「うるう秒」を入れる。
 今回は元日の午前8時59分59秒と午前9時0分0秒との間に、「8時59分60秒」の「うるう秒」を挿入した。昭和47年の導入以来、今回で27回目。

都民ファーストの会
 昨年の東京都知事選で自民党の方針に反して小池百合子氏を支援し、都連から除名された豊島区議が立ち上げた政治団体。小池氏は今夏に実施される都議会議員選挙に自身が主宰する政治塾「希望の塾」などからの30人超の候補者擁立に向けて本格検討に入ったが、この「都民ファーストの会」を基盤として、小池氏を代表とする新たな地域政党の設立準備も進めるもよう。

シンガポール式算数
 2015年に実施された国際学習到達度調査(PISA)や国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)でトップを“総なめ”したシンガポールの学習法。その特徴は、文章題を棒状の図に落とし込んで読み解く「バーモデル」と呼ばれる解法。公立小学校の算数の授業時間は、ほとんどが文章題に充てられているという。日本国内でも「シンガポール式算数」のドリルも売り上げを伸ばすなど注目を集めている。

鬼十則
 電通に伝わる「取り組んだら放すな、殺されても放すな」といった過激な表現が並ぶ仕事の心得。1951年に当時の吉田秀雄社長により制定されたもので、長く社員手帳に記載された。高橋まつりさんの過労自殺を受け、2017年から削除される。