日本が生んだ「美」を再発見!天明屋尚「形質転換」展
Mizuma Art Gallery 1月10日(火)?2月10日(金)
「黒塗机器人形兜披図屏風」2016年 cTENMYOUYA Hisashi Courtesy Mizuma Art Gallery
日本の現代アートを代表する作家の一人・天明屋尚の2年ぶりの個展を開催。
「形質転換(Transformation)」と題し、新作を発表する。形質転換とは、外部から与えたDNAを遺伝情報として組み込み個体の表現型を変化させることを指す、生物学の用語。変化といっても、この場合その物質の組成や由来を踏まえて変化させるものであり、無方向的な突然変異とは異なる。これはまさに、日本美術のコンセプトや組成を踏襲した上で、偶発的ではなく確信犯的な改変を仕掛けてきた天明屋の作風を象徴するものだ。
本展では、幕末明治期作とされる作者不明の洛中洛外図屏風(六曲一双)を大胆に変容させた、天明屋の作品のなかでは最大級の平面作品のほか、仏画の明王図や琳派の紅白梅図屏風を現代的に改変した作品、従来の鎧兜を変異させた立体作品を展示。さらに、初の試みとなる写真作品も発表予定。
古美術的観点と、現代美術的観点。両方の視点を重ねつつ、新たな世界観を楽しみたい。
【時間】11?19時【休】日月祝【料金】入場無料【問い合わせ】03-3268-2500【交通】地下鉄 市ヶ谷駅出口5より徒歩5分【URL】 http://mizuma-art.co.jp/