黒谷友香「友香の素」vol.171 新しい年、そっからかい?
先日、お仕事で「俳句」がテーマの番組に出演させていただきました。オファーを受けて、一瞬「え! 俳句は、まった分からない? 」となりましたが、これは俳句に触れるいい機会だし、勉強になるはずだと考え方を変え、ありがたくお受けする事に。
でもそこからが大変! 「五七五で詠むやつだっけ? 」「あ! あの先生に添削されるんだっけ? 」と、どうにも困ったけれど、どうにか考えなきゃならない。なのでまずネットで調べる。検索ワードは『俳句とは』。そっからかい? っと自らツッコミをいれつつ、一からというかゼロからのお勉強。その時点では、本当に自分で俳句を作れるのか半信半疑、あかんかも?!っと弱気。
でもとにかく調べた! 有名な松尾芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」「夏草や兵どもが夢のあと」などが紹介されており、「俳句とは、五七五の三句、十七音の日本独自の定型文。そこに季語を表す言葉を含まないといけない。」とある。季語って何だ? いきなり訳が分からない。歳時記という本を買うとたくさん載っているらしいので、ネットで購入。と同時に番組の厳しい先生でもある夏井いつきさんの俳句関連本を2冊購入、速攻読む。そこで随分と気が楽になった! 十二音のフレーズを俳句の種と呼び、種は自然や風景、人、動物、その様子など日常生活の全ての物事を種として捉えて良いし、そこに五音の季語を組み合わせたら、俳句と呼べる代物にはなるようだ。基本を理解したらグンっと俳句への距離感が縮まったが、そこから2?3日うんうん唸りながら歳時記とにらめっこ。結局14句作りその中の一句を番組内で詠んだが、その時、作品を自分の分身のように感じている事に驚いた。奥深い俳句の世界、勉強になったわ?