“働き方改革”は今年の日本のキーワード 小池百合子 東京都知事
JAPAN MOVE UP!日本を元気に!TEAM2020 SPECIAL INTERVIEW 東京都から日本を元気に
東京都知事就任後、今までにはないようなスピード感で都政の問題点に切り込む小池百合子氏。初めての予算編成でも徹底的に事業の総点検をし、終期を設けるなど、これまでの都政には見られなかった手法を用い、大きな注目を集めている。そんな小池知事に2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、これからの東京について話を聞いた。(聞き手・一木広治)
撮影・辰根東醐
メリハリをつけた初の予算編成
昨年末に発表された「都民ファーストでつくる『新しい東京』?2020年に向けた実行プラン?」の内容、特に3つのシティについて改めて聞かせてください。
「メディアは、築地市場の豊洲移転問題とオリンピックの話ばかり取り上げて、“それしかやっていない”という言い方をするコメンテーターもいますが、大きな間違いです。“新しい東京を作る。そしてそのために東京を大改革します”を公約に、知事選を戦いました。まずは都政の体質を変え、情報公開で『見える化』した上で、都民ファーストの3つのシティーを実現したいと作業中です。第一に安全安心な『セーフ シティ』、第二に誰もが輝く『ダイバーシティ』、第三に環境と国際金融の先進都市としての『スマート シティ』。この3つのシティー造りを柱に、改革案を組み立て、2020年の東京大会をひとつのゴールとした実行プランを設けました。そして先日、その3つの柱に基づき、私として初めての来年度予算の編成をいたしました。574件の事業で見直し・再構築を行うことで720億円の財源を確保し、子育て支援政策を拡充するなど、メリハリを利かせました。分かりやすく説明するためにメリーちゃんとハリー君というキャラクターを作りました(笑)。これまで多くの人にとって関心も払われなかった都の予算を見つめてもらいたいからです」
3つのシティの中でも重点事業とは?
「東京は日本の首都であり、人口は1360万人。昼間人口になるとさらに200万人近くも増えます。グレーター東京という観点でみると、だいたい日本の約3割を占める。その要が東京です。だからこそ総合力が問われるわけです。どの部分が重点かとのご質問ですが、この3つを同時並行でやっていかなければならないと考えています。2020年のオリンピック・パラリンピックは世界に向けて東京を発信する重要なもの。これを成功させることはすなわち3つのシティを確立することだと思っています。かつてオリンピックは国威発揚のために開催するという側面もあった。でも今は国威発揚の時代から民意活用の時代に変化してきていると思っています。そのためにはみんなが参加できる、みんながワクワクする、そういうオリンピック・パラリンピックにしたいと思っています」
昨年末に発表された「都民ファーストでつくる『新しい東京』?2020年に向けた実行プラン?」の内容、特に3つのシティについて改めて聞かせてください。
「メディアは、築地市場の豊洲移転問題とオリンピックの話ばかり取り上げて、“それしかやっていない”という言い方をするコメンテーターもいますが、大きな間違いです。“新しい東京を作る。そしてそのために東京を大改革します”を公約に、知事選を戦いました。まずは都政の体質を変え、情報公開で『見える化』した上で、都民ファーストの3つのシティーを実現したいと作業中です。第一に安全安心な『セーフ シティ』、第二に誰もが輝く『ダイバーシティ』、第三に環境と国際金融の先進都市としての『スマート シティ』。この3つのシティー造りを柱に、改革案を組み立て、2020年の東京大会をひとつのゴールとした実行プランを設けました。そして先日、その3つの柱に基づき、私として初めての来年度予算の編成をいたしました。574件の事業で見直し・再構築を行うことで720億円の財源を確保し、子育て支援政策を拡充するなど、メリハリを利かせました。分かりやすく説明するためにメリーちゃんとハリー君というキャラクターを作りました(笑)。これまで多くの人にとって関心も払われなかった都の予算を見つめてもらいたいからです」
3つのシティの中でも重点事業とは?
「東京は日本の首都であり、人口は1360万人。昼間人口になるとさらに200万人近くも増えます。グレーター東京という観点でみると、だいたい日本の約3割を占める。その要が東京です。だからこそ総合力が問われるわけです。どの部分が重点かとのご質問ですが、この3つを同時並行でやっていかなければならないと考えています。2020年のオリンピック・パラリンピックは世界に向けて東京を発信する重要なもの。これを成功させることはすなわち3つのシティを確立することだと思っています。かつてオリンピックは国威発揚のために開催するという側面もあった。でも今は国威発揚の時代から民意活用の時代に変化してきていると思っています。そのためにはみんなが参加できる、みんながワクワクする、そういうオリンピック・パラリンピックにしたいと思っています」